古代ローマ前半期の時代(紀元前6世紀〜前27)。前8世紀にラテン人の建設した都市国家ローマが起源で,王政としてスタートしたが,紀元前6世紀に共和政となった。はじめ貴族が実権をにぎり官職を独占していたが,イタリア半島の統一が進むと平民が力をまし貴族と平等になった。しかし,ポエニ戦争で地中海を制すると独裁政の傾向があらわれた。前60年に始まった三頭政治は,帝政への過渡期を示すものであった。
コーチ
カエサルの終身独裁官をへて,前27年にアウグスツスの帝政が実現し,共和政は名実ともに終わった。→ローマ帝国