ロマンはおんがく【ロマン派音楽】 19世紀(せいき)の社会思潮(しちょう)であるロマン主義精神(しゅぎせいしん)のもとに,古典派(こてんは)音楽への反動としておこった音楽。ベートーベンの晩年(ばんねん)の作品にもその傾向(けいこう)がみられるが,直接(ちょくせつ)にはウェーバーの歌劇(かげき)『魔弾(まだん)の射手(しゃしゅ)』(1821年)がロマン派(は)オペラの最初(さいしょ)の作品となって始まった。時代的(じだいてき)には近代にいたるまでの大きな音楽史(し)の流れとなっており,古典派(こてんは)音楽の形式美に対して,内容(ないよう)美を重んじ,夢(ゆめ)やあこがれなど主観的(しゅかんてき)な感情(かんじょう)を自由に表現(ひょうげん)した。