わかなしゅう【若菜集】 島崎藤村(しまざきとうそん)の第1詩集。1897(明治(めいじ)30)年刊(かん)。生命のよろこびや恋愛(れんあい)など,青春の詩情(しじょう)を平明な文語定型(ていけい)詩によってうたい,日本の近代詩の完成(かんせい)に画期的(かっきてき)な足跡(そくせき)をのこした。「初恋(はつこい)」「おえふ(よう)」「秋風の歌」など,藤村(とうそん)の代表的(だいひょうてき)な詩がおさめられている。