*わかやまぼくすい【若山牧水】 (1885〜1928)明治(めいじ)・大正時代の歌人。本名は繁(しげる)。宮崎(みやざき)県に生まれる。早稲田(わせだ)大学に在学(ざいがく)中から尾上柴舟(おのえさいしゅう)に短歌を学び,『海の声』などの歌集を出した。旅と酒を愛(あい)し,自然(しぜん)や人生の哀歓(あいかん)をうたって多くの人に親しまれた。すぐれた紀行(きこう)文も数多く書いている。ほかに歌集『別離(べつり)』,散文(さんぶん)集『旅とふるさと』などがある。◇「幾山河(いくやまかわ)こえさりゆかばさびしさのはてなむ(ん)国ぞけふ(きょう)も旅ゆく」