わかんこんこうぶん【和漢混交文】 日本語の文体の1つ。鎌倉(かまくら)時代以降(いこう)の軍記物(ぐんきもの)に用いられている,和文体と漢文訓読(くんどく)体に,当時の口語をもまじえた文体をさす。漢文の簡潔(かんけつ)な力強さと和文の情緒的(じょうちょてき)な面がまじりあった独特(どくとく)の味わいをもち,室町(むろまち)時代以後(いご),男子の文体として広く用いられた。