太陽*の周囲を一定の軌道にそって回っている天体のうち,比較的大きい8個の天体。軌道半径の小さいほうから水星・金星・地球・火星・木星・土星・天王星・海王星の順。水星・金星・火星・木星・土星は肉眼でもよく見えるので大昔から知られていたが,地球から見ると,天球上の恒星の間を順行したり,逆行したりしてたえず移動し,古代の人にはその説明が困難だったため,惑星とよばれた。
【内惑星と外惑星】
惑星のうち,地球軌道より内側にあるものを内惑星,外側にあるものを外惑星という。内惑星の水星・金星は,太陽からあまり離れていないため,夕方や明け方にしか見えないが,火星・木星・土星などの外惑星は一晩中見え,真夜中に南中*することがある。内惑星の水星・金星は満月から新月まで,外惑星の火星は満月がごくわずか欠ける程度に満ち欠けする。そのほかの外惑星は満ち欠けしない。
【地球型惑星と木星型惑星】
惑星は,その構造から地球型惑星と木星型惑星に分けられる。地球型惑星は,おもに岩石からできていて比重が大きいのに対して,木星型惑星は水素やヘリウムのガスからできていて比重が小さい。
【太陽系内のいろいろな天体】
太陽系には,惑星以外にさまざまな天体がある。火星と木星の間には小惑星が多く見られる。水星と金星以外の惑星のまわりには衛星があり,惑星のまわりを公転する。また多くのすい星も,一定周期で太陽のまわりを公転している。