(1)病原体やその毒素を,弱めたり滅菌したりして無毒化し,しかも免疫力をのこしたもの。ワクチンには,生ワクチン・死ワクチン・トキソイドの3種がある。生ワクチンは毒性を弱めた生きた病原微生物で,種痘・BCG・狂犬病のワクチンなどがその例である。死ワクチンは熱や薬剤によって処理したもので,インフルエンザワクチン・日本脳炎ワクチン・百日ぜきワクチンなどがある。トキソイドには破傷風・ジフテリアなどのワクチンがある。
(2)コンピュータの悪性プログラムであるウイルスを発見して,無効にしてしまうプログラムのこと。病原体などによる感染症に人工的に免疫をあたえるワクチンにちなんでつけられた名前。