をことてん【乎古止点】 漢字を訓読(くんどく)するために,漢字の四(し)すみ・上下・中央・左右などに点・線などの符号(ふごう)をつけ,動詞(どうし)の活用語尾(ごび),助詞(じょし)・助動詞(じょどうし)などの読みを示(しめ)したもの。「ヲコト点」とも書く。平安時代初期(しょき)に僧侶(そうりょ)の間で始められた。宗派(しゅうは)・学派(がくは)によってつけ方が異(こと)なる。◇博士家点(はかせけてん)とよばれる点の方式が,右上から「を」「こ」「と」と読んだことからこの名がある。