AIによる間違った情報を書いた本を、出版社が回収することにしました
出版社の高文研は、9月に出した本「無責任の体系と沖縄戦」に、事実と違うことが書かれていたと発表しました。この本を売ることをやめて、すでに売った本も回収します。会社のウェブサイトで発表しました。
この本を書いたのは、琉球大学の島袋純教授です。
高文研によると、島袋教授はAI(人工知能)を使って情報を探しました。沖縄戦のとき、スパイだと疑われて住民が殺された問題について、国際裁判でどのような判決が出たかを調べました。
AIが出した情報を十分に確認しないまま、本の中で3つの裁判の判決を紹介しました。しかし、この3つの判決は、実際には存在しないものでした。本をもらった別の研究者が間違いを見つけました。
高文研は「今後はこのようなことが起こらないよう、編集時における確認作業の徹底をはかり再発防止に努めてまいります」とコメントしています。
琉球大学も10月9日(金曜日)に、喜納育江学長のコメントを発表しました。
「大学として重く受け止めております」とした上で、「AI等の情報技術を研究・教育活動に活用する場合においては、情報の正確性を確認し、原典に当たって検証する(元の情報を調べる)ことは、研究者として当然に求められる基本的な責務(責任)」と説明しました。
大学は、今後どのような対応をするか、同じ問題が起きないようにするにはどうすればよいかを考えるとしています。
本の回収などに関する問い合わせは高文研(電話番号:03(3295)3415)へ電話してください。
朝日新聞の記事をやさしい日本語に言い換えた記事です。
