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年によって日にちがかわる秋分の日

年によって日にちがかわる秋分の日
デザイン/フクイヒロシ

2025(ねん)9(がつ)23(にち)は「秋分(しゅうぶん)()」でした。秋分(しゅうぶん)日本()四季(しき)を24等分(とうぶん)して(あらわ)した「二十四節気(にじゅうしせっき)」の(ひと)つです。秋分(しゅうぶん)()は、(とし)によって()にちが()わることがあります。どうしてなのでしょうか。秋分(しゅうぶん)()()めて発表(はっぴょう)している国立(こくりつ)天文台(てんもんだい)天文(てんもん)情報(じょうほう)センター(れき)計算(けいさん)(しつ)柴田(しばた)(たかし)さんに()きました。

太陽(たいよう)(しゅう)分点(ぶんてん)(とお)()

秋分(しゅうぶん)()は、祖先(そせん)(うやま)い、()くなった(ひと)たちに(おも)いをはせる()です。()にちは固定(こてい)されておらず、天文学(てんもんがく)(てき)()まる「秋分(しゅうぶん)()」とすることが法律(ほうりつ)(さだ)められています。その()(かた)太陽(たいよう)(うご)きが関係(かんけい)しています。

地球(ちきゅう)は1(にち)にほぼ1回転(かいてん)自転(じてん))しながら、太陽(たいよう)のまわりを(やく)1(ねん)で1(しゅう)公転(こうてん))しています。このとき、太陽(たいよう)が1(ねん)をかけて、()かけ(じょう)(うご)(とお)(みち)が「黄道(こうどう)」です。黄道(こうどう)と、地球(ちきゅう)赤道(せきどう)をのばした空想(くうそう)(じょう)(せん)(てん)赤道(せきどう)」が(まじ)わる(てん)(ひと)つが「(しゅう)分点(ぶんてん)」。太陽(たいよう)(しゅう)分点(ぶんてん)(とお)時刻(じこく)をふくむ()秋分(しゅうぶん)()です。

カレンダーと公転(こうてん)のずれ

秋分(しゅうぶん)()(とし)によってちがうのは、カレンダーの日付(ひづけ)(おな)じでも、毎年(まいとし)地球(ちきゅう)位置(いち)()わるからです。1(ねん)は、(じつ)(やく)365.24(にち)、つまり365(にち)(やく)6時間(じかん)あります。1(ねん)を365(にち)とすると、ある日時(にちじ)地球(ちきゅう)は、1(ねん)(まえ)(おな)()より(やく)6時間(じかん)手前(てまえ)位置(いち)にいます。(おな)じように、太陽(たいよう)(しゅう)分点(ぶんてん)(とお)時刻(じこく)毎年(まいとし)(やく)6時間(じかん)ずつおそくなるわけです。

(たと)えば、2020(ねん)太陽(たいよう)(しゅう)分点(ぶんてん)(とお)った時刻(じこく)は9(がつ)22(にち)午後(ごご)10()31(ぷん)でした。21(ねん)(やく)6時間(じかん)おくれて9(がつ)23(にち)午前(ごぜん)4()21(ぷん)。22(ねん)は、さらに(やく)6時間(じかん)おくれて9(がつ)23(にち)午前(ごぜん)10()4(ぷん)でした。

このままだと秋分(しゅうぶん)()はどんどんおそくなっていくように(おも)えますが、そうではありません。およそ4(ねん)に1()、2(がつ)を1(にち)()やす「うるう(どし)」がやってくるからです。

うるう(どし)だった24(ねん)太陽(たいよう)(あき)分点(ぶんてん)(とお)ったのは、9(がつ)22(にち)午後(ごご)9()44(ぷん)で、20(ねん)(ちか)時刻(じこく)にもどりました。それでもずれは(のこ)ります。このずれをあらためるため、うるう(どし)には「西暦(せいれき)が100で()()れる(とし)は、うるう(どし)としない」「400で()()れる(とし)は、うるう(どし)とする」といったルールもあります。

(朝日小学生新聞2025年9月22日付)

取材・文/正木皓二郎(朝日小学生新聞)

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