
震災から14年 6歳の遺骨が帰る

山根捺星さんの遺影と引きわたされた遺骨。後方左から千弓さん、お兄さんの大弥さん=10月16日、宮城県南三陸町 ⓒ朝日新聞社
岩手県山田町の山根捺星さん
2011年3月に起きた東日本大震災の津波で行方不明になっていた岩手県山田町の幼稚園児、山根捺星さん(当時6歳)の遺骨が16日、宮城県南三陸警察署で、両親とお兄さんに引きわたされました。
震災から12年後の23年、砂浜などを清掃していた人たちが、人の骨らしきものを見つけました。警察が2年かけて調べ、捺星さんのものだとわかりました。
お母さんの千弓さんは「やっと家に連れて帰れる。喜びも半分ですけど、こんな形でっていうさびしさも半分」と話しました。しばらくは、捺星さんの遺骨とともに家族で過ごすそうです。
(朝日小学生新聞2025年10月18日付)