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受験の第一歩、入塾テストにがく然!/中学受験から中学生活まで 親子の“私立”体験記【第1回】

受験の第一歩、入塾テストにがく然!/中学受験から中学生活まで 親子の“私立”体験記【第1回】

娘ハルカ(仮名・中1)が今年(執筆時2017年)、中学受験を終えました。終わった今、つくづく思うのは、中学受験は想像以上に子どもにも親にも過酷だということ。

娘ハルカ(仮名・中1)が今年、中学受験を終えました。終わった今、つくづく思うのは、中学受験は想像以上に子どもにも親にも過酷だということ。でも、だからこそ、得られるものも想像以上! ハルカもわたしも「中学受験をして本当によかった」と、今、感じています。

ハルカは4月からあこがれ校の制服を着て、ニコニコと登校しています。

ちょっぴり大人っぽくなったハルカを見ると、親子二人三脚で過ごしたあの怒涛の日々を懐かしく感じています。

ハルカの中学受験生時代、わたしはわからないことや困ったことがあると、近所の先輩ママに相談していました。経験者の話は、本当に役立つことが多く、助けられました。もしかしたら、わが家の悲喜こもごもの中学受験生活も、これから受験をお考えの方に役立つことがあるのかも? と、振り返ってみることにしました。

中学受験に塾は必要? いつから行くの?

中学受験で欠かせないのが塾です。もちろん、家庭教師や自学だけで受験するケースもあると思いますが、多くは小学4年生から大手進学塾に通い始めます。なぜ塾が必要なのかというと、入試で出題される問題は、学校で習う基礎的な学力を身につけただけでは太刀打ちできないからです。ここが、学校の学習の延長線上に入試を位置付ける高校受験とは違うところでしょうか。

ですから、塾選びがとても大切なのですが、ハルカが中学受験を決めたのは4年生の夏休みのあと。まわりの友だちは中学受験のセオリー通りに新4年生(入試は6年生の2月にあるので、小学3年生の2月を新学期とする中学受験用語)から入塾。勉強に追われる日々をスタートしていました。

まずは前向きに中学受験生活をスタート

実は、わたしも夫も私立中高一貫校育ちで、中学受験経験しています。ですから娘を中学受験させるのは当然のような成り行きでした。ハルカも「がんばって勉強して合格したら、気分がいいよね」「パパもママも私立中高一貫校で楽しかったのなら、わたしも私立中学に行きたい」と、前向きでした。

でも、わたしも夫も「わたしたちのころは、5年生から受験勉強をスタートさせたよね」、「途中入塾のテストは、新4年生の入塾テストより難しいっていうけど、塾だって商売だからいつでも入れるでしょ」と、高をくくっていたのです。

そして遅ればせながら、4年生の10月に、近年、進学実績が目覚ましいと評判のサピックスの説明会にわたしが行き、その後、入塾テストを受けることにしました。

ところがここで、思いがけないことが起こったのです。

塾に入れないなんてことがあるの?

もちろん不合格になることがあることは、ネットなどの情報で知っていました。でも、娘は学校のテストは4科目ともいつも90点以上だし、けっして勉強が苦手ではありません(と、信じたい)。いきなりαクラス(トップレベルの難関校を狙う上位クラス)になったらどうしよう? などとドキドキしながら娘がテストを終えるのを待ちました。

でも、テストを終えたハルカから答案用紙を見せられて、予想との違いにかなり驚きました。とても学校の勉強レベルでは太刀打ちできない問題のオンパレードです。ハルカの答案も、算数にいたってはほぼ白紙の状態でした。続いて首都圏では老舗の中学受験塾として有名な四谷大塚を受けるも、「入塾は難しいですね」とのこと。

この結果に、わたしはがく然……そして何より、ハルカが自信を失いはしないかと、気が気ではありませんでした。幸いなことに、ハルカは入塾テストの結果に落ち込むことはなかったのですが、中学受験が甘くはないことを親子で知った小4の秋でした。

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水野さくらこ(みずのさくらこ)

水野さくらこ(みずのさくらこ)

水野さくらこ(みずのさくらこ)

都内で夫、娘と3人暮らし。娘が中学生になり帰宅時間も遅くなったので、空いた時間にヨガを習いに行くことを画策中。いつかベターっと開脚できるようになるのが夢。

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