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銀行員がカリキュラムを考案!お金の知識を楽しく学ぶ「キッズマネーアカデミー」体験レポ

銀行員がカリキュラムを考案!お金の知識を楽しく学ぶ「キッズマネーアカデミー」体験レポ

りそなグループが開催する「りそなグループ キッズマネーアカデミー」は、お金の役割や働くことの大切さを学ぶことができる小学生向けのマネー教育プログラム。全国のりそなグループ銀行(※)で無料開催されています。

「お金はどこからやって来るの?」「銀行はどんな仕事をしているの?」「どうしてお金は大事なの?」など、家庭で話す機会はあっても、詳しい知識を正しく説明するのはなかなか難しいお金の話。

金融のプロはどんな風に子どもたちに教えてくれるのでしょうか? 

※りそな銀行、埼玉りそな銀行、関西みらい銀行、みなと銀行が含まれます。

「キッズマネーアカデミー」では何を学べるの?

「キッズマネーアカデミー」では、金融のプロである銀行員が考案したクイズやゲームを通して、お金について楽しく主体的に学ぶことができます。

金融機関として、地域社会や子どもたちのために何かお手伝いできることはないかと自発的に始まったこのプログラムは今年で20周年を迎えるそう。

夏休み期間中には全国で約200回開催され、毎年3,000人超の子どもたちが参加している人気プログラムです。

開校式では銀行員の小池さんが校長先生としてあいさつ。どうしてお金について学んでほしいのかなどをお話しされました。

今回参加してくれた子どもたちは小学校4~6年生の10名。2グループに分かれてまずは自己紹介をしていきます。

開催場所や対象学年によって、一部プログラムが変更になります

クイズで学ぶ!意外と知らない「お金の価値や役割」

1時間目のクイズコーナーでは、2024年に発行された新しい紙幣の知識やお金の価値の決まり方など、お金にまつわる知識を学びました。

昔、お金として使われていたものはどれでしょう?

「1番だと思う人ー!」の声に、みんなが一斉に手を挙げます!

ほかにも、お金の役割や昔のお札に書かれた人の特徴など、学校の授業ではなかなか学ぶ機会が少ない情報に子どもたちは興味深々のようす。

クイズでは正解を単に知ることだけではなく、なぜそう思ったのかなど考える過程や、またそこから深めた知識を学ぶことができます。

銀行員の布川さんが、お金の役割について解説してくれました

動画で銀行の中をバーチャル見学! 銀行の役割、キャッシュレス決済のしくみは?

2時間目には、銀行の役割や、キャッシュレスでお金を払うしくみを動画やスライドで学びました。

銀行には社会のお金を回す役割があることや、三大業務(預金・貸付・為替)のしくみについて教えてもらっています

実際の店舗を動画で紹介する「バーチャル銀行見学」では、銀行の金庫や窓口の奥で行われている業務、お金の相談カウンターなど、ふだん見られない場所を体験。真剣に視聴している子どもたちの姿が印象的でした。(りそなグループ銀行各支店での開催時には、実際に店舗内を見学できることも……!)

キャッシュレスでの支払いのしくみについては、子どもたちの身近な買い物体験から話を広げながら、「前払い」「即時払い」「後払い」の違いを教えてもらいました。

「クレジットカードで物を買うとき、みなさんはまだお金を払っていません。クレジットカード会社が代金を立て替えてくれているのは、『あとで支払います』というみなさんの約束をクレジットカード会社が『信用』しているから。約束を破ると、信用が損なわれて、カードが作れなくなってしまいます」(布川さん)

さすがお金を知り尽くしたプロ!と感心させられるほどの丁寧でわかりやすい解説に、子どもたちも熱心に耳を傾けていました。

「買い物をするとき、どんな風に支払いをしているかな?」子どもたちのグループにはそれぞれ銀行員のスタッフが入り、会話に参加します

好きなものに使う?ライフイベントに備える?「人生やりくりゲーム」でお金との付き合い方を学ぶ

3時間目には、今回の講座のメインイベントでもある「人生やりくりゲーム」で22歳から65歳までの人生を疑似体験しました。

人生の中で起こるさまざまなイベントには、お金がつきもの。子どもたちが社会人になったところからゲームが始まり、第1回目の資金運用を皮切りに、グループで相談しながらお金のやりくりを学びます。

ゲームで使用した「リソナマネー」。各グループでお金を管理する係を決め、銀行(銀行員スタッフ)から500万リソナを受け取ったら運用開始です
お金の運用方法は「株式」「投資信託」「預金」の3種類。銀行員スタッフの説明を聞いたあと、チームで相談して運用の割合を決めていきます

運用したお金が増えるか減るかは、サイコロの目で決まります。

ちなみに「株式」の場合は、偶数の目が出ると50%アップ、奇数が出ると50%ダウンで、「投資信託」の場合はその数字が20%に下がります。

「預金」しているリソナマネーは、サイコロの目が1か6なら10%アップ、それ以外の目が出たときは増減なしのルール。

サイコロをふる場面では、子どもたちが願いをかけながら緊張感が走る場面もありました!

偶数なら資産アップ、奇数なら資産ダウン! 運命の瞬間です……!!
サイコロの目が出る瞬間を、ドキドキしながら見守っています
投資額と運用結果は「資産運用シート」に記録します。「保険」に加入しておくと、事故など予期せぬトラブルに遭ったときの出費を保険で賄うことができます

ゲームの中でお金が動くタイミングは、運用だけではありません。ボーナスの支給をはじめ、結婚や出産、子どもの入学といったライフイベント、車や家の購入といった大きな買い物をする場面も。

病気やケガなど予想できないようなアクシデントに遭う可能性もあるため、子どもたちはさまざまなことを想像しながらお金の使い方を考えていました。

どんな価格帯の家を買う? 銀行からいくら借りる? 人生は選択の繰り返し
「やったー!ボーナスがたくさん出た!!」子どもたちの笑顔がこぼれます

お金の運用成績に一喜一憂したり、さまざまなイベントを乗り越えたりしながら、無事に65歳を迎えてゲームは終了。最後にひとりひとり、校長先生から修了証書を手渡されました。

名前入りの修了証書を持ってピースサイン

ゲームで学んだ「お金の大切さ」家庭で実践できることは?

人生やりくりゲームでは、子どもたちの様子を見守る保護者が盛り上がる場面も。

参加者の中から4組の親子に協力していただき、家庭でのマネー教育や本プログラムで印象に残ったことを聞きました。

左から、敦子さん・ももさん(小6)、麻夏さん(小5)・麻衣さん、琉偉くん(小5)・学さん、駿くん(小4)・康俊さん

麻衣さん:家庭でお金の話ってしづらいんですよね。特に子ども相手だと、なかなかうまく伝えられないのが我が家の悩み。

今日の「人生やりくりゲーム」は、たくさんのお金を手元に残せたら勝ちではなくて、ライフイベントに関わるお金を支払ったり、家や車を買ったりするなかで、どういうお金の使い方をするのがよいのか、子ども自身で考えられる内容になっていたのがよかったです。

麻夏ちゃん:いつもお父さんやお母さんにテーマパークに遊びに連れてってと気軽に言ってるけれど、お金は使うとなくなるから、しっかり考えないといけないなって思いました。

琉偉くん:高い車やマンションなど、ほしいものを買うために、お金を貯めたりローンを組んだりするだけじゃなくて、お金を増やすことも大事なことがわかってよかったです。

学さん:私は車が好きなのですが、息子も同じような傾向があるな、と。車の買い方の場面を見ていてわかりました(笑)。

普段カードゲームで勝負するときの親の姿勢が、子どもの株の投資の仕方に表れていたように感じたので、お金の使い方や投資に対する考え方をどう伝えていくかは、今一度考えさせられましたね。

子どもが自由に使っていいお金を手にしたとき、どう使っていくのかという点も課題に感じていたので、チームで相談してお金を使うことを考える経験ができたのがよかったですね。

康俊さん:ゲームでは、投資で失敗する場面もありましたよね。リスクについても、学ぶことができたのがよかったな、と。

今はキャッシュレス化が一気に増えていますし、投資信託や積み立て NISAなどお金に働いてもらう資産運用も一般的に広まっているタイミングなので、これを機に家庭でも話していくきっかけにしていきたいです。

敦子さん:コンビニでの買い物や、交通系ICカードでのチャージから、身近なお金の話をすることはできるのですが、もっと大きい金額の話がなかなかできなくて……。

今回、ゲームを通じて、ライフイベントに関わるさまざまなお金の動きを子ども自身が疑似体験できたのがよかったです。私自身も生きたお金の使い方について、あらためて子どもといっしょに学んでいきたいと思いました。

受講後の後日談としては……

「お土産で頂いた“りそにゃ”の模擬紙幣を使って人生ゲームを作っていました。自分に起こりうる出費と収入(アルバイトをして1,000円もらう等)を考えている姿に子どもの学びの可能性を感じています」

「住宅ローンや、家の資産価値のこと、預金のデメリットは本当にないかなど、帰り道にいろいろな話ができました。受講前よりお金に興味を持つようになったように思います」

「買い物に行ったときに、値段を比べたり、本当に必要かどうかを考えたりしている姿が見られました」

という声がありました。「キッズマネーアカデミー」受講後も、家庭の中でお金にまつわる親子の学びが広がっているようすが伝わってきます。

2025年夏も「キッズマネーアカデミー」は全国のりそなグループ各銀行で開催予定!

今年の夏休みも全国で開催予定の「キッズマネーアカデミー」。子どもの金銭感覚に対する成長を感じられるだけでなく、見学している大人自身もお金の知識やマネー教育について学ぶことができます。

※募集は6月5日(木)開始です。

 

無料で開催されている人気プログラム「キッズマネーアカデミー」の講座を、この機会にぜひ体験してみてはいかがでしょうか?

今回の開催場所は、りそな!n(りそなイン)深川ギャザリア レガーレ

 

取材・文/森下真理 編集/石橋沙織(学研キッズネット) 写真/鈴木謙介 デザイン/曽矢裕子 制作協力/株式会社りそなホールディングス

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