迫力ある恐竜の化石を自宅にいながら見ることができる「ディノ・ネット デジタル恐竜展示室」が公開!
国立科学博物館(館長:林 良博)と凸版印刷株式会社(代表取締役社長:麿 秀晴)は、恐竜の骨格化石を360度・自由な方向から見ることができる、インターネット上のVRコンテンツ「ディノ・ネット デジタル恐竜展示室」を2021年1月19日(火)から無料で公開しました。
VRコンテンツを活用したスペシャルなオンライン講座も開催
国立科学博物館と凸版印刷は、同館に所蔵されている「ティラノサウルス」や「トリケラトプス」など、恐竜の骨格標本の立体形状計測データ化を2013年から共同で進めてきました。
「ディノ・ネット デジタル恐竜展示室」は、この立体形状計測データをVRコンテンツ化した『V×Rダイナソー』を活用した事業で、今回の公開に合わせ新たに「アロサウルス」と「パキケファロサウルス」という2体の恐竜を追加するとともに、北海道大学総合博物館、群馬県立自然史博物館、むかわ町穂別博物館の各館が所蔵する代表的な恐竜化石の3Dデータも合わせ、恐竜7種(9体)、魚竜、ワニ、哺乳類など、合計13もの貴重なデジタル標本データを一度に見ることができるようになっています。
また、恐竜全身骨格のVRコンテンツを活用したオンライン講座(有料)も2月6日(土)~27日(土)にわたり、毎週土曜日に開催。
講師には国立科学博物館 標本資料センター・コレクションディレクター(センター長)の真鍋 真(まなべ まこと)氏や国立科学博物館 地学研究部研究主幹の對比地 孝亘(ついひじ たかのぶ)氏をはじめとする各館の博物館研究者が予定されており、恐竜骨格のデジタルデータを、講師の解説に応じて参加者各々が観察。実際に博物館の展示室で恐竜化石標本を見ながら、講義を受けているような体験ができます。
オンライン講座 登壇講師プロフィール
【真鍋 真(まなべ まこと)/国立科学博物館 標本資料センター・コレクションディレクター(センター長)】
横浜国立大学教育学部卒業、米イェール大学大学院地質学・地球物理学部修士課程修了、英ブリストル大学理学部地質学科PhD課程修了。1994 年から国立科学博物館に勤務。2020年から群馬県立自然史博物館・特別館長も兼務。恐竜など中生代の爬虫類、鳥類化石から、生物の進化を少しでも理解しようと、化石と心の中で対話する日々を送っている。
【對比地 孝亘(ついひじ たかのぶ)/国立科学博物館地学研究部研究主幹】
東京大学理学部生物学科および地学科卒業後、米イェール大学にて博士号取得。米フィールド博物館、オハイオ大学、国立科学博物館での期限付き研究員を務めた後、東京大学大学院理学系研究科講師および准教授を経て、現在国立科学博物館地学研究部研究主幹。専門は恐竜類を中心とした爬虫類の進化形態学で、野外調査を行うことにより得られる化石の情報と、現生種の解剖学的知見の両方を生かした研究を行なっている。
今回のオンライン講座では、国立科学博物館のほか、群馬県立自然史博物館(所在地:群馬県富岡市)、北海道大学総合博物館(所在地:北海道札幌市北区)、むかわ町穂別博物館(所在地:北海道勇払郡)も協力。さらにサプライズとして、海外の研究者のゲスト参加やダウンロードして楽しめるコンテンツの提供なども予定されています。
開催概要
【イベント名】
ディノ・ネット デジタル恐竜展示室
【主催】
国立科学博物館、凸版印刷株式会社
【特設サイト(無料)】
https://dino-net.jp/
【オンライン講座(有料)開催日】
第1回: 2021年2月6日(土) むかわ町穂別博物館・北海道博物館
第2回:2021年2月13日(土) 群馬県立自然史博物館
第3回:2021年2月20日(土) 北海道大学総合博物館
第4回:2021年2月27日(土) 国立科学博物館
【チケット販売】
イープラス https://eplus.jp/dino-netdigital/
※実施館ごとに異なります。詳細は特設サイトでご確認ください。