将棋大好きな子どもたちが大集合! 『将棋日本シリーズ テーブルマークこども大会』
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将棋界にすい星のごとく現れた中学生プロ棋士の藤井聡太四段が、2017年11月21日、第66期王座戦1次予選で勝利をおさめ、史上最年少(15歳4カ月)で公式戦通算50勝を達成しました。一躍時の人となった藤井四段に触発されて、将棋に興味を持つ子が増えているそうです。そんな将棋キッズたちが集結して、『将棋日本シリーズ テーブルマークこども大会』の東京大会が2017年11月19日(日)幕張メッセで行なわれました。
計3596名の将棋キッズが集結
小3の娘と学童保育で将棋盤を使って遊んでいるというAちゃんといっしょに、ワクワク気分で『テーブルマークこども大会』に参加。会場入りしてまず驚いたのは、会場の広さ! 幕張メッセの国際展示場1~3ホールを使って行われた予選には、小学校低学年が1916名、高学年が1680名参加したそうで、会場は熱気にあふれていました。
わたしたちがまず向かったのは、“将棋代指しロボット『電王手一二さん(いちにっさん)』とリレー将棋コーナー”です。『電王手一二さん』は、(株)デンソーが開発した、2本のアームを使って駒を操作する双腕ロボットで、ひふみんの愛称で人気の加藤一二三九段が名前の由来となっているそうです。来場していた将棋キッズたちも『電王手一二さん』の動きに興味津々といったようすで、リレー将棋コーナーは長蛇の列となっていました。
子どもたちが『電王手一二さん』と対峙できる持ち時間は3分。ロボットが相手ですが、参加している子どもたちは礼儀正しく、座るとロボットに対して一礼し、対戦を終えるとまた一礼して帰っていきます。さすが、将棋を学んでいる子どもたちは、礼儀も重んじているのだと感心しました。
さまざまな力を養うことができる将棋
その後、娘たちは『ファミリー将棋コーナー』に向かい、ふたりで『山くずし』や『まわり将棋』をしていました。本物の将棋のように先を読みあう勝負ではありませんが、『山くずし』には集中力が必要で、『まわり将棋』は、サイコロ代わりとなる駒の投げ方を工夫して試行錯誤するなど、子どもたちのさまざまな能力を養えるゲームなのだと、改めて感じました。
『山くずし』や『まわり将棋』を経て、ふたりがたどり着いたのは『どうぶつしょうぎコーナー』。『どうぶつしょうぎ』はわずか12マスの盤面を使って遊ぶ将棋ゲームで、駒の動きが簡略化されているので、小さなお子さんでも楽しく遊べます。
『テーブルマークこども大会』の会場内に設けられた『どうぶつしょうぎコーナー』は、本物の将棋大会さながらに対戦相手が決まります。まず、受付でエントリーすると、勝敗を記していく『どうぶつしょうぎ』オリジナルのカードが配られ、係のお兄さんの采配で対戦カードが決定するのです。
初戦は娘とAちゃんのふたりで対戦し、娘が勝利。1敗したAちゃんは、同じく負けを喫したほかのお友だちと次戦に挑み、接戦の末に惜しくも敗れるという結果に。
一方、娘は勝ち同士のほかのお友だちと対戦するように係のお兄さんに促されたのですが、ちょっと人見知り気味なうえ、負けて嫌な気持ちになるのが怖い娘は、次の対戦に尻込みしていました。
そんなとき、娘に挑んできた子がいたのです! 4歳くらいの女の子でした。見るからに自分よりも幼い女の子に挑まれては、さすがの娘も受けないわけにいきません。こうして2戦目が始まり、娘はみごと2勝目をあげました。ところが、勝ってホッとした娘を困惑させる展開が待っていました。
なんと、対戦相手の女の子が、負けたことに悔しくなって泣きだしてしまったのです。しかも、その女の子は涙を流しながらもすぐに次の対戦相手をさがしに行ったことで、娘を驚かせました。学校の先生からも「失敗を恐れて前に出ない傾向がある」と指摘されたことがあった娘。負けても負けても勝負しにいく小さな女の子から、挑戦することの勇気を学んだようです。
最後に、『テーブルマークこども大会』決勝戦を観ることにしました。そこであいさつをした藤井猛九段の「羽生善治棋聖に6年間負け続けましたが、その間、毎年羽生さんに挑み続け、負けても負けても次は勝つぞと気持ちを入れ替えて勝負に臨んで、7年越しで勝利をおさめたことがありました。そういった気持ちの切り替えは、将棋だけでなく、いろんな場面で大事だと思います」というスピーチも、どうやら娘の心に響いたようでした。
対戦者への礼儀、先を読む力、集中力、気持ちを切り替えるすべなど、さまざまな能力を養える将棋だからこそ、根強い人気があるのだなあと感じました。
大会情報
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電話番号 03-5166-0290
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