料理家・つくあやさん「明日の自分を助けてくれる」時短料理の工夫とおすすめレシピ
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料理のプロがとっておきのレシピを紹介するサイト「Nadia」やInstagramで大人気の料理家・つくあやさん。
10月に発売された 『つくあやの一汁三菜時短献立』(ワン・パブリッシング刊)の中で、3品が最短15分で出来るという驚異の時短献立を披露しています。
そんなつくあやさんが心がけている日々の料理の工夫とは?おすすめレシピについても教えてもらいました。
きっかけはコロナ禍での気分転換。SNS投稿で料理家に
つくあやさんのレシピの魅力は、なんといっても一汁三菜を30分以内で作る時短メニュー。料理初心者でも作りやすく、見映えが抜群なレシピで人気を博しています。
8歳の男の子と3歳の女の子のママでもあるつくあやさん。子育てと仕事を両立しながら、時短レシピにたどり着いたきっかけは、意外なところにありました。
「自分の作った料理を投稿するようになったのは、コロナ禍の影響です。
あの頃は、家族と家にずっと籠もって、友人との交流も思うようにできない状況だったので、気持ちも落ち込むし毎日料理を作ることにも疲れてしまって。
元々料理は好きでしたし、ブロガーの方のお料理投稿もよく見ていて、気分転換にいいなと思って料理の写真を投稿し始めたのがきっかけです」(つくあやさん)
SNSの「おいしそう」「レシピを教えて欲しい」というコメントも、継続の後押しになったと語るつくあやさん。
投稿を続けるうちに反響が徐々に広がり、レシピ本を出版するほどの人気に。最新刊では時短レシピ以外にも、ご自身の献立作りの工夫も紹介していて、真似したくなるアイデアが盛りだくさんです。
無理のない‟先取りルーティン”が時短調理のコツ
なかでも秀逸なのが「週に1回まとめ買い」「材料を仕分けながら下ごしらえを済ませる」「作りおきとメインを賢く組み合わせる」といった無理なく取り入れられる工夫。
日々の料理を上手にルーティン化しているところにも、つくあやさんの時短メソッドがたくさんつまっています。
「息子が年少になったタイミングで仕事を始めたとき、毎日買い物に行く時間がとれなくなったので、週1回食材のまとめ買いをするようになりました。
そうしたら、毎月8万円ぐらいかかっていた食費が5万円ぐらいに抑えられるようになって。日々の献立を考える効率も上がったことで、時短心に火がつきました(笑)」(つくあやさん)
まとめ買いした食材を1日ずつの分量に分けたり、ある程度下味をつけたりカットしてから冷凍保存したり……。工夫をしながら、より料理の効率を図っていく探究心にも驚かされます。
「お味噌汁に入れる野菜もカットしたあと、小分けで冷凍しておくとすごく便利なんですよ。とくに、大根などの根菜は、汁物や煮物にすると味がしみやすくなるので、おすすめです。
昔は、冷蔵庫の中で野菜がしなしなに……なんてこともあったのですが、この方法を実践するようになってから、野菜を使い切れないということがなくなりました。
余裕があるときは、肉や魚類も味噌や醤油で下味をつけてから冷凍すると、調理の時間がぐっと短くなります。
とはいえ、買ってきたその日に全部下処理するというルールを決めてしまうと、ストレスになってしまうときもありますよね。
なので、私の場合は、今日は買うだけ、明日は下処理だけなど、無理のないように気持ちを切り替えることを心がけています」(つくあやさん)
まとめ買いに慣れないうちは、まずは3日でチャレンジしつつ、期間を少しずつのばしていくのもいい、とアドバイスを添えてくれました。
寒い季節に温まる!つくあやさんおすすめの時短レシピ3選
これからの季節にピッタリな料理のバリエーションが広がるレシピから、ほったらかし調理のレシピまで、つくあやさんおすすめのメニューを3つご紹介します。
我が家の新定番!味が染み染み「みそバター肉じゃが」
■材料(2人分)
豚バラ薄切り肉 250g
じゃがいも 大3個
玉ねぎ 1/2個
にんじん 1/2本
A ……
砂糖・しょうゆ 各大さじ1と1/2
顆粒だしの素 小さじ2
みそ 大さじ1
みりん 大さじ2
バター 15g
こしょう・小ねぎ(小口切り) 各適量
■作り方
①じゃがいもは大きめのひと口大に切り、水に3分さらして水気を切る。玉ねぎは薄切りに、にんじんは乱切りにする。豚肉は食べやすい大きさに切る。
②炊飯器の内釜に①とAを入れて混ぜ、普通炊きモードのスイッチを入れる。炊き上がりにバターを加えて混ぜる。器に盛り、こしょうと小ねぎを飾る。
切って包んでレンチンするだけ「さけの包み焼き」
■材料(2人分)
生さけ 2切れ
塩 少々
玉ねぎ 1/4個
しめじ 1/2パック
A ……
酒・みりん 各大さじ1
おろしにんにく チューブで2cm
バター 10g
こしょう・小ねぎ(小口切り) 適量
■作り方
①さけは塩を両面にふって10分おき、ペーパータオルで水気をふく(ここまでを冷凍保存しておくと時短になる)。玉ねぎは薄切りにし、しめじはほぐす。
②1切れずつを包めるように切ったオーブン用シートの中央に、玉ねぎ、しめじ、さけの順において、混ぜたAを半量ずつかける。
③オーブン用シートの上下を重ねて2~3回折りたたみ、両端をひねって閉じる。耐熱皿にのせ、電子レンジで4分加熱する。
④開いてバターをのせ、こしょう、小ねぎを飾る。
炊飯器に鶏肉と玉ねぎも一緒にオン「ガーリックチキンライス」
■材料(2人分)
米 2合
鶏もも肉 1枚(330g)
玉ねぎ 1/4個
A ……
塩・こしょう 各少々
B ……
おろしにんにく チューブで1~2cm
サラダ油 小さじ2
卵 2個
冷凍ブロッコリー 4房
ミニトマト 2個
こしょう 適量
(好みで)ドライパセリ 適量
■作り方
①米は研いで水気を切り、炊飯器の内釜に入れ、水360mlを加えて10分おく。玉ねぎはみじん切りにする。フライパンにサラダ油小さじ1を熱し、鶏肉の皮目を焼く。色づいたら取り出し、同じフライパンで玉ねぎをしんなりするまで炒める。
②①の炊飯器の内釜にAを加えて混ぜる。玉ねぎと皮目を上にした鶏肉をのせ、普通炊きモードのスイッチを入れる。冷凍ブロッコリーはペーパータオルで二重に包み、電子レンジで2分30秒加熱する。フライパンにサラダ油小さじ1を熱して、卵を割り入れ目玉焼きを作る。
③炊きあがったら、鶏肉を1~2cm幅に切り、チキンライスにBを混ぜる。器に盛り、こしょうをふって、好みでご飯にドライパセリをふる。
時短だけど華やか。作るのも食べるのも前向きな食卓に
つくあやさんが提案する時短レシピは、彩りも華やかで食欲をそそられるメニューばかり。「未来の自分を助けてくれる」という優しい想いが込められています。
「誰だって『今日はお料理するの嫌だな』って思うときもありますよね。そういうときは、無理をせず、手早く一品を作るだけでもいいと思っています。
作るのが簡単で、見た目も華やか。それでいて食べるとおいしい料理は気分が上がります。家族もうれしいし、みんなが笑顔になれるんですよね。
そんなひとときをおすそ分けできたらという想いで、レシピを考えています。日々の料理に向き合う皆さんが、少しでも前向きになれるようなお手伝いができるとうれしいです」(つくあやさん)
SNSフォローとハッシュタグで応募!レシピ本を3名様にプレゼント
今回のつくあやさんのインタビューを記念して、『つくあやの一汁三菜時短献立』のレシピ本を抽選で3名様にプレゼントします!
応募の締め切りは1月31日(火)23:59まで。
①学研キッズネットのTwitterアカウント(@kidsnet_jiyuu)とワン・パブ料理編集部のTwitterアカウント(@ryourisho)をフォローする。
②「♯つくあやさんレシピ本プレゼント」のハッシュタグをつけてご応募ください。
記事の感想や作ってみたいレシピを添えていただくと、当選確率がアップします!
取材・文/諸橋久美子 編集/石橋沙織