わが家にハムスターがやってくる!【後編】
娘のお願いを受け、ハムスターを飼うことに。4月最初の日曜日、とうとうハムスターがわが家にやってきました。
前編では、「次の誕生日には、ハムスターを買ってほしい!」という娘(小3)の願いを受け、家族会議で話し合ったあとにハムスターを飼うことを決定。飼うための準備を始めた……というところまでお話しました。そして、4月最初の日曜日、とうとうハムスターがわが家にやってきたのです。
白いジャンガリアンハムスターに一目ぼれ!
家族会議以降、あちこちのホームセンターを回りましたが、はじめて行ったお店で出会った店員さんがすごく親切な方でした。生まれたての赤ちゃんまで見せてくれて、そのあまりの小ささにびっくり! 後日、あらためてこのお店でハムスターを選ぶことにしました。
娘に聞くと、見せてもらった白いジャンガリアンハムスターを飼いたいとのこと。どうやら一目ぼれしたみたいです。真っ白な姿が愛らしく、人にも慣れているようすだったので、飼うには最適と思い、このハムスターに決めました。いっしょに気に入ったケージ(飼育ケース)を買おうとしたら売り切れていたので、しばらくの間は衣装ケースで代用することに。それから、当面必要なエサやグッズを買い、さっそく連れて帰ることになりました。
小さな箱に入れられたハムスターを持った娘は、そーっと歩いて、それはそれは慎重な扱い。帰宅してからも娘と息子(5歳)はときどき箱の穴から出す鼻を見てはニンマリし、「お世話係がんばる!」と意気揚々です。
衣装ケースを仮住まいにし、床に白樺の木クズを敷き、エサや湯のみ、保温用の綿やマスを設置し、箱の中の床材ごとハムスターを移しました(自分のニオイがする床材があると落ち着くそうです)。
「最初の一週間は、できるだけそっとしておくこと」と店員さんに言われていたので、みんな触りたい気持ちをグッとこらえて見守ります。ハムスターが落ち着かないようすなので、衣装ケースの中が暗くなるように段ボール箱で覆い、部屋のすみに置きました。
ハムスターとの新生活がいよいよ始まる!
春休み中の子どもたちは翌朝からケースに張りついていましたが、ハムスターは夜行性、残念ながら朝から昼はほぼ寝て過ごします。夕方になってようやくモゾモゾ動き出したので、娘がうれしそうに話しかけながらキャベツをエサ皿に入れてあげると、モグモグ食べ始めました。か、かわいい……♪
そして、いろいろと候補が出ていた名前の中から、娘は「雪丸(ゆきまる)」と命名! 文字通り、白くて丸いからですが、名付け親になったことで責任感が出てきたようです。
はじめの2~3日は、エサをあげるときに飼い主の手のにおいを覚えてもらいます。その後、徐々になでたり、手に乗せたりしてなつかせていきますが、雪丸は怖がるようすを見せないので、子どもたちは待ちきれなくて、ついナデナデ。
ときどき甘がみをしますが、娘は一生懸命話しかけ、4~5日で手に乗ってくれるぐらいになつきました♪ せっせと世話をし、娘とハムスターの新生活は順調にスタートしたように見えました。
設備バッチリ、新しいおうちへお引っ越し
数日後、インターネットで注文したケージが届きました。エサ入れ、水入れ、巣箱、トイレ、回し車、砂浴び用お風呂などがそろっている飼育セットです。室温や湿度を確認できるように、横に温湿度計も置くことにしました。
わが家にやってきて一週間、いよいよ新居への引っ越しです。環境の変化に弱いと聞いていましたが、すんなりとなじみ、好奇心旺盛に動き回ります。2日目には回し車で上手に走り始め、習性通り、きちんとトイレで用を足すお利口さ!
毎日のエサは、ハムスター用ペレット1~2粒と野菜。野菜はキャベツの外葉やブロッコリー、かぼちゃなどをひとかけらなので、エサ代はそれほどかからず経済的です。おやつにかぼちゃの種や乾燥豆腐などもときどきあげますが、種子類は太りやすいので頻繁にあげてはいけないそう。こういうところは親がきちんと見てあげたほうが良いようです。
エサやりを忘れた娘を一喝!
春休みが終わり、新学期が始まりました。2人ともクラス替えにドキドキしていましたが、新しい先生や友だちの名前が会話に出てくるようになり、良いスタートが切れたようで一安心です。
そして、雪丸が家に来て10日ほどたったある日のこと。娘の日課は、登校前のエサやり、夕方のエサやりと水・トイレの砂の交換なのですが、その日は遅く起きたこともあり、バタバタと支度をしてエサやりを忘れて登校してしまいました。その日はわたしがエサをあげましたが、なんと次の日もエサを忘れているではありませんか! 登校前は怒らないと決めていたものの、2日続けてのことにメラメラと怒りがわき、娘を一喝!
「朝、エサをあげなかったら、雪丸は朝ごはんも昼ごはんも食べられないってことだよ。体が小さいんだから、死んじゃうかもしれないんだよ!」と怒ると、娘はショボンとしながら登校……。でも、その言葉が効いたようで、翌朝からは忘れなくなりました。子どもなので忘れるときもあるとは思いますが、「生き物を飼っている」という自覚を持たせ、毎日の世話を徹底させたいと思っています。
わが家に来てまだ2週間の雪丸ですが、想像していた以上にかわいくてすっかり家族の一員に♪ 元気に長生きしてほしいし、子どもたちが命に対して責任感を持つということを、雪丸から教わってほしいと切に願っています。