日本の企業の成長と発展を願い、株式というものを売買して、企業を応援するために設立された株式市場。この株式市場を監視して、公平で信頼でき、使いやすくなるようにサポートしたり、管理したりすることが、証券取引所の役割なんだって! そんな証券取引所で実際にどのようなお仕事をしているのか、東京証券取引所の株式部で働いている橋本すみれさんにお話を聞いてみたよ!
質問① お仕事はどんなことをしていますか?
わたしは、みんなが安心して証券取引所で取引ができるよう、世の中の変化に合わせて株式の取引ルールを改定したり、株式の売買がルールに従って正しく行われているかを監視したりするお仕事をしています。そのほかにも、証券取引所で株式が売買されている会社のサポートや管理をしたり、取引するにふさわしい会社かどうかの審査をしたりするお仕事をしている人もいますよ。みんなで一丸となって、安心して取引ができるように、株式市場をばっちり守っています!
質問② うれしかったことや大変だなって思うことはありますか?
このお仕事のやりがいは、株式の取引を安心して行えるようにして、企業の成長を応援できるところ。そして、刻々と変動する株価や関連ニュースなどを追いながら、日々、「この企業は株価が下がり続けていて元気がないな」「今日は〇〇関連の企業が元気だな!」など社会の動きを感じながら仕事をすることも、やりがいの一つです! 「経済の温度計」とも呼ばれる株価が、正しく市場に反映されるように監視するのは、社会的にも重要なお仕事です。大きな責任を感じながらも、使命感を持って、日々お仕事に向き合っていますよ!
質問③ どんなところで働いていますか?
わたしが働いている東京証券取引所は、日本経済の中心とも言われる東京都中央区の日本橋兜町にあります。建物の中には、テニスコート4面分の「東証アローズ」があり、シンボル的存在の直径17メートルのガラス張りの「マーケットセンター」があります。マーケットセンターの上部の円周50mもあるリング状の「チッカー」には、次々と株価が表示されます。ここで、「arrowhead(アローヘッド)」と言われる1日で最大3億9千万件の注文を処理することができる売買システムでのたくさんの取引を監視しています。ほかにも、新しく株式が取引されることになった会社の人が鳴らす「上場の鐘」や、株式市場の情報を発信している各テレビ局などのブースがある「メディアセンター」もあります!
質問④ どうやって東京証券取引所のお仕事をすることになりましたか?
わたしは大学を卒業してすぐに東京証券取引所に入社しました。大学は、文系でも理系でも、どんな学部でも大丈夫!経済や社会の動きに関心がある人であれば活躍できますよ。わたし自身は、大学時代は法律の勉強をしていて、『みんなが幸せになるルールづくり』の大切さを学びました。大学で学んだことを活かし、いまは株式の取引に関するルールづくりに携わっています。株式や経済に関する知識は、入社してから研修でしっかり学べますので、まずは身の回りの気になることや日々のニュースなど、世の中の動きに興味を持って、先を読む力を養うことを大事にしてくださいね!
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