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柔道整復師

柔道整復師

骨折(こっせつ)・だっきゅう・ねんざなどのケガを、(くすり)手術(しゅじゅつ)ではなく、日本(にほん)古来(こらい)武術(ぶじゅつ)から()まれた「柔道(じゅうどう)整復(せいふく)(じゅつ)」を使(つか)って(なお)専門家(せんもんか)

こんな(ひと)にピッタリ!

(ひと)(やく)()仕事(しごと)をしたい(ひと)(ひと)とコミュニケーションを()ることが()きな(ひと)相手(あいて)不調(ふちょう)(いた)みを(かん)()観察(かんさつ)(りょく)がある(ひと)

どんな仕事(しごと)

(にん)(げん)()つ「自然(しぜん)(きず)(なお)(ちから)」を発揮(はっき)させる治療(ちりょう)(おこな)

日常(にちじょう)生活(せいかつ)やスポーツで(ころ)んだりぶつけたりして(しょう)じたケガ(骨折(こっせつ)・だっきゅう・ねんざ・()ぼくなど)で(きず)ついた(ほね)関節(かんせつ)筋肉(きんにく)などを「柔道(じゅうどう)整復(せいふく)(じゅつ)」によって回復(かいふく)させる。柔道(じゅうどう)整復(せいふく)(じゅつ)とは、日本(にほん)古来(こらい)武術(ぶじゅつ)である「柔術(じゅうじゅつ)」の負傷者(ふしょうしゃ)回復(かいふく)させたり(きず)(なお)したりする方法(ほうほう)である「活法(かっぽう)」から()まれた技術(ぎじゅつ)。ちなみに、柔術(じゅうじゅつ)(たたか)方法(ほうほう)である「殺法(さっぽう)」が競技(きょうぎ)発展(はってん)したのが柔道(じゅうどう)だ。
そんな柔道(じゅうどう)整復(せいふく)(じゅつ)(もち)いる柔道(じゅうどう)整復(せいふく)()(おこな)治療(ちりょう)内容(ないよう)は、「整復(せいふく)」・「固定(こてい)」・「(こう)療法(りょうほう)」の3つがある。「整復(せいふく)」は、()れた(ほね)(もと)(かたち)(もど)したり、(はず)れた関節(かんせつ)(ただ)しい位置(いち)(もど)したりすること。「固定(こてい)」は、(きず)回復(かいふく)(いた)みを(やわ)らげるために、負傷(ふしょう)した部分(ぶぶん)包帯(ほうたい)やギブス、テーピングなどで固定(こてい)すること。「(こう)療法(りょうほう)」は、整復(せいふく)固定(こてい)処置(しょち)をした部分(ぶぶん)(はや)回復(かいふく)させるために、さまざまな刺激(しげき)(くわ)えながら治療(ちりょう)する方法(ほうほう)。それには、素手(すで)で、おす・こする・たたく・もむなどの刺激(しげき)(あた)える「手技(しゅぎ)療法(りょうほう)」、身体(しんたい)(うご)かしたり筋力(きんりょく)トレーニングなどをする「運動(うんどう)療法(りょうほう)」、温熱(おんねつ)電気(でんき)などの治療(ちりょう)機器(きき)使(つか)った「物理(ぶつり)療法(りょうほう)」がある。柔道(じゅうどう)整復(せいふく)()は、外科(げか)手術(しゅじゅつ)投薬(とうやく)をせずに、(にん)(げん)()つ「自然(しぜん)(きず)(なお)(ちから)」を最大限(さいだいげん)発揮(はっき)させる治療(ちりょう)(おこな)専門家(せんもんか)だ。

これがポイント!

柔道(じゅうどう)(まな)んで柔道(じゅうどう)整復(せいふく)()国家(こっか)資格(しかく)取得(しゅとく)する

柔道(じゅうどう)整復(せいふく)()になるには、まず高校(こうこう)卒業(そつぎょう)するか、高校(こうこう)卒業(そつぎょう)同等(どうとう)資格(しかく)取得(しゅとく)し、柔道(じゅうどう)整復(せいふく)()養成(ようせい)施設(しせつ)大学(だいがく)短大(たんだい)専門(せんもん)学校(がっこう))へ進学(しんがく)する。そこで解剖(かいぼう)(がく)生理学(せいりがく)など(からだ)(かん)する知識(ちしき)柔道(じゅうどう)柔道(じゅうどう)整復(せいふく)(じゅつ)技能(ぎのう)を3(ねん)以上(いじょう)かけて修得(しゅうとく)する。柔道(じゅうどう)から派生(はせい)した技術(ぎじゅつ)なので、実際(じっさい)柔道(じゅうどう)(まな)び、基本(きほん)知識(ちしき)身体(しんたい)使(つか)(かた)(まな)ぶところがポイントだ。養成(ようせい)施設(しせつ)卒業(そつぎょう)するには「柔道(じゅうどう)整復(せいふく)実技(じつぎ)」と「柔道(じゅうどう)実技(じつぎ)」が審査(しんさ)される「認定(にんてい)実技(じつぎ)試験(しけん)」に合格(ごうかく)する必要(ひつよう)がある。卒業(そつぎょう)したら「柔道(じゅうどう)整復(せいふく)()国家(こっか)試験(しけん)」の受験(じゅけん)資格(しかく)()られるので、それを受験(じゅけん)して合格(ごうかく)しなくてはならない。ちなみに、国家(こっか)試験(しけん)筆記(ひっき)試験(しけん)だけで実技(じつぎ)試験(しけん)(おこな)われない。また、指定(してい)学校(がっこう)(かよ)うことが法律(ほうりつ)()まっているので、独学(どくがく)では国家(こっか)試験(しけん)受験(じゅけん)できない。

柔道(じゅうどう)整復(せいふく)()にできること、できないこと

医療(いりょう)関連(かんれん)国家(こっか)資格(しかく)である柔道(じゅうどう)整復(せいふく)()だが、治療(ちりょう)できるケガは法律(ほうりつ)制限(せいげん)されている。柔道(じゅうどう)整復(せいふく)()処置(しょち)できるのは「骨折(こっせつ)・だっきゅう・ねんざ・()ぼく・(にく)ばなれ」などの外傷(がいしょう)。これは、医療(いりょう)関連(かんれん)国家(こっか)資格(しかく)(なか)でも、柔道(じゅうどう)整復(せいふく)()医師(いし)だけにゆるされた業務(ぎょうむ)だ。ただし「骨折(こっせつ)・だっきゅう」は、柔道(じゅうどう)整復(せいふく)()応急(おうきゅう)処置(しょち)はできるが、(つづ)けて治療(ちりょう)するためには医師(いし)同意(どうい)必要(ひつよう)になる。ちなみに「ねんざ・()ぼく・(にく)ばなれ」は、医師(いし)同意(どうい)なしでも治療(ちりょう)できる。柔道(じゅうどう)整復(せいふく)()施術(しじゅつ)健康保険(けんこうほけん)などが適用(てきよう)される。
一方(いっぽう)柔道(じゅうどう)整復(せいふく)()(おこな)うことができない治療(ちりょう)には「注射(ちゅうしゃ)投薬(とうやく)手術(しゅじゅつ)・レントゲンの検査(けんさ)」がある。これらは医師(いし)指示(しじ)があっても柔道(じゅうどう)整復(せいふく)()(おこな)うことができないし、柔道(じゅうどう)整復(せいふく)()指示(しじ)して(おこな)わせることも禁止(きんし)されている。
整体(せいたい)()とも間違(まちが)われることがあるが、整体(せいたい)()国家(こっか)資格(しかく)ではない(うえ)医療(いりょう)行為(こうい)はできない。

将来(しょうらい)はこうなる

ケガしやすい高齢者(こうれいしゃ)()えて柔道(じゅうどう)整復(せいふく)()出番(でばん)()える

柔道(じゅうどう)整復(せいふく)()は、医療(いりょう)分野(ぶんや)では接骨院(せっこついん)整骨院(せいこついん)病院(びょういん)での勤務(きんむ)、スポーツ分野(ぶんや)ではスポーツトレーナー、介護(かいご)福祉(ふくし)分野(ぶんや)では高齢者(こうれいしゃ)歩行(ほこう)練習(れんしゅう)筋力(きんりょく)トレーニングを手助(てだす)けする「機能(きのう)訓練(くんれん)指導(しどう)(いん)」など、(おお)くの場所(ばしょ)(はたら)いている。もちろん自分(じぶん)接骨院(せっこついん)整骨院(せいこついん)開業(かいぎょう)することもできる。ただし、救急医療(きゅうきゅういりょう)体制(たいせい)(ととの)った現在(げんざい)では、骨折(こっせつ)などは病院(びょういん)処置(しょち)されることが(おお)くなっている。よりきめ(こま)かな治療(ちりょう)(おこな)うといった地域(ちいき)密着(みっちゃく)した医療(いりょう)サービスを(こころ)がけるなどの努力(どりょく)必要(ひつよう)だ。また、日本(にほん)高齢(こうれい)()(すす)んでいるので、運動(うんどう)不足(ぶそく)筋力(きんりょく)低下(ていか)(おも)わぬケガをする高齢者(こうれいしゃ)()えていくと予想(よそう)される。老人(ろうじん)介護(かいご)施設(しせつ)などの機能(きのう)訓練(くんれん)指導(しどう)(いん)必要性(ひつようせい)今後(こんご)(たか)まっていくだろう。一方(いっぽう)世界(せかい)()()ければ、医師(いし)医療(いりょう)設備(せつび)不足(ふそく)している発展(はってん)途上国(とじょうこく)では、素手(すで)治療(ちりょう)する柔道(じゅうどう)整復(せいふく)(じゅつ)(やく)()場面(ばめん)(おお)そうだ。国際(こくさい)交流(こうりゅう)団体(だんたい)などに所属(しょぞく)して、柔道(じゅうどう)整復(せいふく)(じゅつ)海外(かいがい)(ひろ)めるのを仕事(しごと)にするのもいいだろう。

データボックス

収入(しゅうにゅう)は?

平均(へいきん)年収(ねんしゅう)は359~470(まん)(えん)独立(どくりつ)開業(かいぎょう)している場合(ばあい)は、患者(かんじゃ)(かず)によって(こと)なる。

休暇(きゅうか)は?

(つと)(さき)によって(こと)なる。週休(しゅうきゅう)二日制(ふつかせい)だとしても、土日(どにち)祝日(しゅくじつ)診療(しんりょう)する場合(ばあい)もある。また、急患(きゅうかん)など、時間(じかん)(がい)でも治療(ちりょう)することがある。

職場(しょくば)は?

接骨院(せっこついん)整骨院(せいこついん)病院(びょういん)、リハビリテーションセンター、老人(ろうじん)介護(かいご)施設(しせつ)、スポーツジム ほか。

なるためチャート

柔道整復師(じゅうどうせいふくし)仕事(しごと)につくための(おも)なルートが一目(ひとめ)()かるチャートだよ!

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