レストランで食事をするお客さんにワインも一緒に楽しんでもらうため、食事に合うワインを紹介し、おもてなしする。
こんな人にピッタリ!
ワインが好き。料理との相性が大切なので、食べることが大好き。お客さんに対して落ち着いた、ていねいな対応ができる人。
どんな仕事?
食事のおもてなしをする給仕役のほかワインの仕入れや在庫管理も
ソムリエはワインでお客さんをおもてなしするプロフェッショナルだ。ホテルやレストランなどで食事をするお客さんの好みを聞き、料理との相性も考えて適切なワインを提供する。レストランでの給仕役のほか、ワインの仕入れや在庫管理なども担当する。世界にはたくさんのワインの品種、産地がある。お客さんに喜んでもらえるように、ソムリエは豊富な知識と実際に自分の舌で確かめた味の情報を常にアップデートしていく必要がある。
これがポイント!
飲食関連の学校を出てホテルやレストランで経験を積む
ソムリエには国家資格のような特別な資格や学歴は必要ない。ホテルやレストランなどで給仕役として経験を積み、接客のひとつとしてワインサービスをすることはできる。ただ、一流のホテルやレストランなどで専任のソムリエとして働くには、ワイン業界で有名な民間のソムリエ認定資格を取得したい。認定試験には、ワインを取り巻く飲食についての幅広い知識が必要なので、高校卒業後はまず調理や飲食関係の専門学校、栄養学の学科などがある大学で学んでおくと、レストランなどへの就職に役立つ。
金のソムリエバッジを胸に飾ろう!
民間で有名なのは、一般社団法人 日本ソムリエ協会(JSA)や、全日本ソムリエ連盟(ANSA)が認定する資格だ。資格の種類には「ソムリエ」「ワインエキスパート」「ワインコーディネーター」「ワインナビゲーター」など複数ある。受験条件もさまざまで、酒類・飲料を扱うお店や会社での実務経験が必要なもの、事前講習が必要なもの、実務経験のいらない一般消費者向けなどもある。
ただ、職業人としてソムリエを目指すなら、日本ソムリエ協会の呼称資格認定試験にチャレンジしたい。この試験は、受験資格として実務経験3年以上、試験を受ける年度に90日間以上実務についていることが条件。試験は筆記、テイスティング、サービスの実技などがあるが、確実な知識と実務を証明するソムリエ資格として、飲食業界で広く認知されている。「ソムリエ」資格合格者に発行されるブドウをデザインした金色のバッジは、この仕事をめざす人たちにとってのあこがれだ。10年以上の実務経験を必要とする上位資格「ソムリエ・エクセレンス」は、ソムリエ界最高のステイタスになっている。
将来はこうなる
カジュアルな職場でアドバイザーとして活躍することも
ソムリエの活躍場面といえば、高級ホテルやレストランをイメージしやすい。近年、国内で高級ホテルの開業が相次ぐが、ひとつのお店で必要とされるソムリエの数はそもそも多くはないため、大量に求人が増えるとは考えにくい。格式の高い職場をめざすなら地道に腕をみが磨き、チャンスをつかむしかない。ただ、ワインを楽しむ習慣は日本でも身近になっていて、カジュアルレストランやワインバーなども増えている。気軽にワインを楽しむためのアドバイザーとしてのソムリエは、求められる機会が増えていきそうだ。
データボックス
収入は?
給仕係の平均年収は270~326万円。ただし、専任ソムリエになると、職場のホテルやレストランによって異なる。有名なソムリエになるとかなり高額な年収が見込まれる。
休暇は?
勤めるホテルやレストランのスケジュール次第。ホテルは年中無休なので、基本シフト制。レストランはお店の定休日に合わせて休むことになる。
職場は?
なるためチャート
ソムリエの仕事につくための主なルートが一目で分かるチャートだよ!