体のゆがみが原因で起こる痛みやこり、内臓などの不調を、ゆがみを正すことで回復するように促す。
こんな人にピッタリ!
状態を的確に把握するために、患者と丁寧なコミュニケーションが取れる、話し上手、聞き上手な人。痛みや不安をやわらげる気づかいができる人。患者の状況はさまざまなので、常に勉強を怠らない向上心も必要。
どんな仕事?
薬を使わずに、手技だけで健康の維持・回復を図る
カイロプラクティックとは、今からおよそ130年前にアメリカで体系づけられた療法で、薬をいっさい使わず、独特の手技で脊椎のズレや、ゆがみを矯正することにより、健康を維持・回復させるもの。こうした治療を行うのがカイロプラクターであり、欧米では医療資格として認められているところもある。現在、日本では独立した医療として認める法律はまだなく、医業類似行為に分類されている。
これがポイント!
WHO基準のカイロプラクティック学校で知識を学ぶ
現在、日本ではカイロプラクターは国家資格ではないため、名乗ればだれでもすぐにカイロプラクターになることができる。しかし、正しい治療を行うには、高い医療の知識やカイロプラクティック技術が必要だ。WHO(世界保健機関)では、「カイロプラティックの基礎教育と安全性に関するガイドラインを発行しており、このガイドラインに沿った教育を行うカイロプラクティック学校で学び、知識と技術をしっかり身につけよう。
多くが治療院に勤務して経験を積み、独立開業する
カイロプラクティック学校卒業後は、カイロプラクティック治療院や病院に入って経験を積み、その後、独立開業する者が多い。中には研究職についたり、講師職についたりする者もいる。WHO基準の社会的に信用のある学校を卒業しておけば、就職率はほぼ100%と考えていいし、将来、独立開業する際も有利だ。
将来はこうなる
高齢化社会では、自然治癒力を高めるニーズが高まりそう
近年はリラクゼーション施設が増えており、若い人が施術を受けに来ることも多くなっているので、活躍の場は大きく広がっていると言える。高齢化社会においても、自然治癒能力を高めるカイロプラクターのニーズは高まるだろう。
データボックス
収入は?
治療院などに勤務している人と独立開業している人とでは異なり、年収は300万円から1000万円ほどと幅がある。
休暇は?
治療院では、週休二日制になっているところが多い。治療院によっては、夏季、年末年始休暇や有給休暇制度が整っているところもある。
職場は?
カイロ治療院、総合病院、整形外科クリニック、鍼灸治療院、ヒーリングサロンなどのほか、スポーツトレーナーとして活躍する人も。
なるためチャート
カイロプラクターの仕事につくための主なルートが一目で分かるチャートだよ!