様々な療法で身体の機能の回復を図り、患者の社会復帰を支援する縁の下の力持ち。ニーズは高まる一方で、就職率は高い。
こんな人にピッタリ!
明るく協調性があって、包容力と忍耐力のある人。人のために何かをすることにやりがいを感じる人。体力や繊細な気配りの心も大切。
どんな仕事?
社会復帰の手助けを行う専門家
けがや病気によって身体が不自由になった人に対し、運動療法やマッサージによる治療、電気で患部に刺激を与えるなどの物理的な療法を通じてリハビリテーションを行うのが理学療法士だ。一方、作業療法士は身体や精神に障害を持つ患者に対し、工作や手芸、園芸などの作業を通して、日常生活に必要な行動がとれるように指導したり、社会参加の手助けを行う。高齢化などによって福祉サービスの充実が進められている現在、これらの仕事への需要は年々高まっている。
これがポイント!
どちらも国家試験の合格が必須
理学療法士も作業療法士も国家試験に合格しなければ、なることはできない。受験資格を得るには、どちらも養成課程がある大学や短大、厚生労働大臣指定の養成施設で、規定の期間、勉強して単位を修得する必要がある。国家試験の合格率はどちらも80%前後と高めだ。
将来はこうなる
たえずレベルアップを目指すことが大事
高齢化に伴い、どちらの職業も需要が高まっており、現在は人手不足の状態だ。しかし年々、資格取得者が増えているため、将来的には生き残り競争が激しくなるかもしれない。無事に就職できたとしても、日本理学療法士協会が認定する「認定療法士」や、日本作業療法士協会が認定する「認定作業療法士」の資格を取得するなど、たえずレベルアップを目指そう。
データボックス
収入は?
勤務先によって多少は異なるが、理学療法士、作業療法士とも、全国の平均年収は418.9万円。
休暇は?
どちらも基本的には週休二日の規則的な勤務だが、勤務先によっては、月に数回の夜勤がある場合も。
職場は?
病院、保健所やリハビリテーションセンター、特別養護老人ホーム、肢体不自由児施設など。
なるためチャート
理学療法士・作業療法士の仕事につくための主なルートが一目で分かるチャートだよ!