集団生活の中で生活習慣を身につけさせる幼児教育のエキスパート。少子化社会でも、人気がある職業!
こんな人にピッタリ!
体力に自信があり、子どもが大好きなこと。子どもたちの視点に立ち、じゅうなんな発想ができる人。分けへだてなく愛情を持って接することができる人。
どんな仕事?
満3才から小学校入学までの子どもに基本を教える
幼稚園教員は、幼稚園で幼児の教育にあたる専門職。満3才から小学校入学までの幼児を相手に、「健康」「人間関係」「環境」「表現」「言葉」などに関する能力を育て、習慣化させる。集団生活の中で、きちんとした生活習慣を身につけさせることも大切な役割。遊びや運動を通して、子どもたちのさまざまな可能性を引き出すことが期待されている。
これがポイント!
免許取得が条件
まず幼稚園教員の免許状を取得し、次に採用試験に合格することが必要。免許取得のためには、文部科学大臣が認定した大学・短大、専門学校などで、免許法で定める必要科目を履修しなければならない。免許状は、専修、1種、2種の3種類。初任給などで差があるものの、仕事の内容は同じだ。また、教員免許状の有効期限は10年間なので、仕事を続けたい場合は30時間以上の免許更新講習を受講しなくてはならない。
公立と私立では採用方法が異なる
採用試験は、公立幼稚園と私立幼稚園ではその形態が異なる。公立幼稚園は小・中・高校の教員と同じように、地方自治体の教育委員会がそれぞれ採用試験を行う。1次試験、2次試験が行われ採用が決まる。私立幼稚園の場合は、大学・短大、専門学校などに求人をし、各幼稚園が独自に選考して採用を決める。
将来はこうなる
保育士の資格を持っていると有利
保育園と幼稚園の連携に対するニーズが増えており、「保育」と「教育」、両方の機能を備えている「認定こども園」が増加し続けている。ここで働くためには、幼稚園教諭と保育士の両方の資格が必要だ。少子化により幼稚園の採用は頭打ちなので、保育士の資格も持っていれば、採用の門戸は広がりそうだ。
データボックス
収入は?
公立の場合、学校教育法で定められている教育職(小・中・高校など)の給与体系に基づく。私立の場合は、園と教員との個人契約により決まる。公立の場合は、公務員なので男女間で給与格差がなくボーナスも景気に左右されない。公立・私立を含めた幼稚園教員の平均年間給与は、およそ380万円(平均年齢36.3才)だ。
休暇は?
基本的に、ほとんどの幼稚園は土曜・日曜・祝日が休みだ。休みの日が園の行事と重なった場合は、平日に代休をとることができる。夏休みや冬休みなどの閉園期間中も、教員にはさまざまな仕事があるので出勤しなくてはならないが、子どもたちがいないこの期間に、有給休暇などを利用してまとまった休みを取る人が多い。
職場は?
国公立または私立の幼稚園。
なるためチャート
幼稚園教諭の仕事につくための主なルートが一目で分かるチャートだよ!