学芸員
こんな人 にピッタリ!
探究心の強い人。感動しやすい人。きちょうめんな人。人と話すのが好きな人。
どんな仕事 ?
博物館 などで働 く専門的 職員
貴重な資料などを集めて保管し、実物、標本などを展示するとともに、調査や研究などを行う。ほかにも、展示会の宣伝、目録や解説文の作成、利用者へのアドバイスや指導、さらにはすべての事務やお金の管理もする。なお、学芸員として博物館などで働くには、学芸員の国家資格が必要だ。
これがポイント!
大学 ・短大 で学芸員 の資格 を取 る
大学を卒業し、「博物館に関する科目」を修得していると、学芸員の資格を取ることができる。もしくは、短大で「博物館に関する科目」をふくむ決められた単位以上を修得し、学芸員の仕事を補助する学芸員補や司書、教員などの仕事を3年以上していると、学芸員の資格を取得することができる。
資格 認定 試験 に合格 する
文部科学省が行う試験に合格すると取得できる。なお、試験には試験認定と無試験認定とがあり、試験認定は6科目に合格しなければならない。一方、無試験認定は文部科学大臣が実際に働いた経験(学識と業績)などをみて、合否を決めるもの。受験資格は大学院を卒業し、修士や博士、専門職の学位を持つ者や、10年以上学芸員補として働き、都道府県の教育委員会からおすみつきをもらった者など、条件的にはハードルが高めだ。
将来 はこうなる
博物館 類似 施設 の増加 で、活躍 できる場 も増 えそう
博物館は、史料館などの施設を加えると、全国に1,000館以上あるが、地方自治体の財政悪化などで、募集をずっとしていない博物館も多い。しかし、国が認める博物館の条件は満たしていないものの、博物館と同じような事業を行う施設(博物館類似施設)は年々増加しているので、学芸員が活躍できる場も増えていくだろう。
学芸員 制度 の見直 し
学芸員は、欧米の博物館、図書館などにいる「キュレーター」のような職種と言えるが、実際にたずさわる仕事内容は少し異なる。「キュレーター」が学術的な専門知識をいかして、作品の収集や調査、研究などを行うのに対して、日本の学芸員は、博物館などの運営に関する雑務も多く、専門的な知識をいかせる機会が限られているなど、さまざまな課題が指摘されている。現在、「博物館法」の見直しが進められており、学芸員の立場が改善されることが期待されている。同時に、学芸員の質の向上も求められるだろう。
データボックス
収入 は?
公立の博物館や美術館の学芸員は、地方公務員の行政一般職だ。都道府県によって給料は異なるが、全国の平均給与は月額およそ34万4000円(扶養手当・地域手当ふくむ)。私立の場合は、運営母体の規定に準じて支払われる。
休暇 は?
週休1~2日のシフト性。博物館などは、土日、祝日に開館していることがほとんど。平日に休みをとることになる。
職場 は?
博物館、美術館、資料館、動物園、水族館、植物園、史料館など。
なるためチャート
学芸員の仕事につくための主なルートが一目で分かるチャートだよ!