プラネタリウム職員

天体(てんたい)や宇宙(うちゅう)のことが大好(だいす)きで、その魅力(みりょく)を多(おお)くの人(ひと)に知(し)ってもらいたいと思(おも)っている人(ひと)。物事(ものごと)に熱中(ねっちゅう)しやすく、人(ひと)と接(せっ)するのが好(す)きな人(ひと)。

プラネタリウムが天井(てんじょう)に映(うつ)し出(だ)す星空(ほしぞら)について説明(せつめい)したり、天体(てんたい)について学(まな)ぶ天体(てんたい)観測(かんそく)会(かい)などを企画(きかく)・実施(じっし)したりして、宇宙(うちゅう)や天体(てんたい)の知識(ちしき)や魅力(みりょく)を分(わ)かりやすく伝(つた)えるのが仕事(しごと)だ。プラネタリウム投影機(とうえいき)の操作(そうさ)や、上映(じょうえい)する番(ばん)組(くみ)を作(つく)るのはもちろん、プラネタリウムを訪(おとず)れた人(ひと)を席(せき)へ案内(あんない)するなど接客(せっきゃく)も行(おこな)う。はば広(ひろ)い世代(せだい)の人(ひと)たちに楽(たの)しんでもらえるように、天文学(てんもんがく)のほかに環境(かんきょう)問題(もんだい)や宇宙(うちゅう)科学(かがく)などの最新(さいしん)情報(じょうほう)の収集(しゅうしゅう)も欠(か)かせない。

日本(にほん)には300以上(いじょう)のプラネタリウムがあり、そのほとんどが公立(こうりつ)の科学館(かがくかん)などで運営(うんえい)されている。そのため、県庁(けんちょう)や市町村(しちょうそん)役場(やくば)の職員(しょくいん)が配属(はいぞく)されることが多(おお)い。不定期(ふていき)に施設(しせつ)が直接(ちょくせつ)職員(しょくいん)を募集(ぼしゅう)することもあるが、採用(さいよう)人数(にんずう)は少(すく)なく、競争(きょうそう)率(りつ)が高(たか)い。募集(ぼしゅう)告知(こくち)は天体(てんたい)雑誌(ざっし)や自治体(じちたい)の広報(こうほう)誌(し)などにのることが多(おお)いので、こまめなチェックが必要(ひつよう)だ。民間(みんかん)企業(きぎょう)が運営(うんえい)しているプラネタリウム施設(しせつ)は、その企業(きぎょう)への就職(しゅうしょく)を目指(めざ)そう。応募(おうぼ)条件(じょうけん)として、特(とく)に資格(しかく)を問(と)わないところが多(おお)いが、天文学(てんもんがく)や宇宙(うちゅう)科学(かがく)を中心(ちゅうしん)とした自然(しぜん)科学(かがく)の知識(ちしき)は必要(ひつよう)だ。大学(だいがく)で自然(しぜん)科学(かがく)を学(まな)んでおくと、採用(さいよう)時(じ)のアピールポイントになる。「学芸員(がくげいいん)」の資格(しかく)が求(もと)められることもあるので、取得(しゅとく)しておくと有利(ゆうり)だ（「学芸員(がくげいいん)」について、くわしくは「学芸員(がくげいいん)」を読(よ)んでね！）。

プラネタリウムの機械(きかい)はどんどん向上(こうじょう)し、たくさんの星(ほし)をくっきりと色(いろ)あざやかに映(うつ)し出(だ)し、地球(ちきゅう)以外(いがい)の星(ほし)から見(み)る宇宙(うちゅう)も再現(さいげん)できるようになっている。こういった最新(さいしん)の機械(きかい)をうまく使(つか)いこなせるかどうかは、プラネタリウム職員(しょくいん)の能力(のうりょく)次第(しだい)だ。魅力的(みりょくてき)な上映(じょうえい)番組(ばんぐみ)をつくる発想力(はっそうりょく)や企画力(きかくりょく)も欠(か)かせない。

公立(こうりつ)のプラネタリウム施設(しせつ)の職員(しょくいん)は地方(ちほう)公務(こうむ)員(いん)になるので、勤務(きんむ)する自治体(じちたい)によって異(こと)なる。全(ぜん)地方(ちほう)公共(こうきょう)団体(だんたい)の一般(いっぱん)行政職(ぎょうせいしょく)の平均(へいきん)給料(きゅうりょう)は、月額(げつがく)およそ40万(まん)円(えん)（平均(へいきん)年齢(ねんれい)42歳(さい)）。民間(みんかん)企業(きぎょう)の場合(ばあい)はその企業(きぎょう)の規定(きてい)に準(じゅん)じる。

基本(きほん)は週休(しゅうきゅう)二日(ふつか)。施設(しせつ)の定休日(ていきゅうび)のほかに週(しゅう)１日(にち)休(やす)みを取(と)ることができる。

プラネタリウム施設(しせつ)のあるところ。博物館(はくぶつかん)、科学館(かがくかん)などに設(もう)けられている場合(ばあい)が多(おお)い。

プラネタリウム職員(しょくいん)の仕事(しごと)につくための主(おも)なルートが一目(ひとめ)で分(わ)かるチャートだよ！