美容師は職人であり、芸術家でもある。一流になるには美容の技術だけでなく、流行にも敏感になろう。
こんな人にピッタリ!
手先が器用で、美的センスがあり、お客さんとのコミュニケーションがうまくできる社交性のある人に向いている。また、アシスタント時代の厳しい修業や、一日中、立ちっぱなしの仕事にたえられる根性も必要だ。
どんな仕事?
美容師とヘアデザイナーはどこが違う?
美容師はシャンプーやカット、パーマ、ブローなどの髪の手入れやスタイリング、さらに着物の着付けなどもおこなうが、ヘアデザイナーはこうした美容師の技術を取得した上で、より流行に敏感でデザイン性の高い仕事をする場合に用いられる。雑誌やCMなどの撮影、ファッションショーの現場などで、タレントやモデルなどのヘアスタイルを考え、アレンジし、髪やメイクもトータルにデザインすることが多い。
これがポイント!
美容師免許を取得するためにどのコースを選ぶか
美容師になるには美容師国家資格が必要だ。厚生労働省指定の養成施設(美容師専門学校など)の必要過程を修了すると国家試験の受験資格を得ることができ、試験に合格すれば美容師免許を取得できる。まずは美容師専門学校の昼間過程に進むのが一般的だが、美容室で見習いとして働きながら、あるいは高校に通いながら、夜間過程や通信過程を受講することもできる。昼間過程、夜間過程は2年で卒業できるが、通信過程は3年かかる。
店長や独立をめざすなら管理美容師の資格が必要
常に二人以上の美容師が働く美容院では、衛生管理面の責任を負う管理美容師を置くことが義務づけられている。将来、チェーン店の店長や独立・開業を目指すなら、管理美容師の資格も必要だ。この資格は美容師免許を取った後、3年以上の実務経験を積み、都道府県知事が指定する講習を受けることで取得できる。
将来はこうなる
美容師の活躍の場は多様化している
美容院の数は多く、サバイバルの時代に突入しているとも言われるが、美容師の働き方は多様化している。低価格カットを売りにする店もあれば、高級サロンもある。個人経営の店やチェーン店、介護や障害を持つ人の自宅や施設などに福祉美容師を派遣する事業所。さらに、海外の美容室で働く美容師も増えている。自分がどんな美容師になりたいかを考え、腕やセンスをみがくことによって可能性は広がっていく。
データボックス
収入は?
勤務する美容室の規模や経験によって異なるが、一人前になると月給20~30万円ぐらい。月給制を基本として、お客さんからの指名数によって上乗せするところもある。
休暇は?
美容院の定休日は火曜日か月曜日が多い。以前、関東の定休日は火曜日で、他の地域は月曜日という時代があり、その習慣が残っているからだ。成人式前や年末は忙しくて休みが取れないことも。また見習い美容師は仕事が終わった後も美容院に居残り、トレーニング用カットウィッグで練習にはげむことが多い。
職場は?
美容室。ファッション誌などのヘアデザインを担当する場合は、スタジオなどに行くこともある。
なるためチャート
美容師・ヘアデザイナーの仕事につくための主なルートが一目で分かるチャートだよ!
実際に働いている美容師の仕事を見てみよう!