犬や猫の美容師さん。ペットのおしゃれとヘルスケアに関わる。飼い主にとって”家族の一員”を支える、欠かせない職業。
こんな人にピッタリ!
動物が大好きで、世話をするのが苦にならない人。流行に敏感な人。飼い主に接するのでコミュニケーション能力のある人。
どんな仕事?
美容の技術と動物の健康・飼育面の知識も必要
ペット(おもに犬や猫)の美容と健康のために、体をきれいにするのが仕事。通常は、ブラッシング、シャンプーとリンス、ドライヤーで乾かす、耳そうじ、ツメ切り、カッティングなどを行う。このすべてをやると、約3時間の作業。相手は言葉を話さない動物なので、想像以上に神経と体力を使う。また、飼い主からペットについて相談されることも多いので、動物の健康管理、飼育面での幅広い知識も必要だ。
これがポイント!
専門学校で知識と技術を学ぶのが主流
トリマーになるには、ペットサロンに見習いで入って技術を身につける方法と、専門学校で知識と技術を学んで就職する方法がある。今は後者が主流だ。必ずしも資格は必要ではないが、民間資格がいくつかあるので、キャリアアップのためにも取得をめざしたい。ジャパンケネルクラブ(JKC)の「トリマー認定資格」などが有名だ。JKC公認のトリマー養成スクールで学べば、資格取得に有利だ。「トリマー認定資格」にはC級から5段階のクラスがあり、ステップアップしていくことで独立や開業、指導者になるときの実力の証明になる。
将来はこうなる
ペット業界全体が拡大傾向で安定した職業に
トリマーは比較的新しい職業で、少し前まではペットサロンは都市部に集中していたが、最近では地方にも広がっている。ペットブームが続く中、少子化の影響もあって、我が子にお金をかけるのと同様にペットにお金をかける人が多くなっている。ペット業界全体が拡大傾向にあり、トリマーも安定した職業として定着していきそうだ。
データボックス
収入は?
ペットサロンに就職した場合、初任給は月収十数万円程度。経験を積んで実力をつけ、自分の店を持てば、月収40~50万円程度に。
休暇は?
ペットサロンの休みは週1~2回程度。残業はそう多くないと思われるが、キャリアアップを目指すなら、閉店後も勉強が必要。
職場は?
ペットショップ、ペットサロン、犬猫の繁殖を専門に行うブリーダー施設、犬の飼育と訓練をおこなうケンネル施設、動物病院、動物がいるテーマパークなど。
なるためチャート
トリマーの仕事につくための主なルートが一目で分かるチャートだよ!