科学についての研究を専門におこなっている学者。
こんな人にピッタリ!
何かを知りたい、やってみたいという好奇心が強い人。興味のあることに、とことんのめりこむ人。落ち着いて考えることができる人。
どんな仕事?
研究所などで主に自然科学を専門的に研究する
大学あるいは民間の研究所などにつとめ、主に自然科学(物理学、化学、生物学、天文学など)について研究するのが仕事だ。研究内容は論文にまとめ、学会や学術誌などで発表する。その研究の成果が、今までにない製品の開発や地球環境を考える上でのアイデア、宇宙の謎を解明する鍵になるなど、あらゆる分野につながって社会を変えていく。人類のよりよい未来のために研究を続けるのが科学者だ。
これがポイント!
大学で自然科学を学び、博士号を取る
科学者になるには、大学の理工学系の学部で自然科学を学び、大学院で博士号という学位を取る必要がある。まずは大学をめざして理数系の科目を一生懸命に勉強し、自然科学に関する本をたくさん読もう。科学者には英語力も必要だ。論文は世界中の科学者が読めるように、共通の言葉である英語で書くからだ。論文が高く評価されれば、その分野の大学や民間の研究所に科学者として勤めることができる。
研究を続けるなら「大学」か「民間企業」
科学者が勤める職場は、主に大学と民間の研究所だ。大学職員に採用されると、研究を続けながら助手、講師、助教授、准教授などを経て、教授へとステップアップしていく。ただ、役職の数は限られているため、空きが出なければずっと助手のまま収入も上がらない。他の大学で空きを探すということもできる。一方、民間の研究所では、研究内容が企業の利益につながるかどうかがポイントになる。研究内容が企業の目的と合えば、高収入も期待できる。
将来はこうなる
科学技術立国・日本、再び!
資源に乏しい日本では優秀な科学者たちの英知が国の財産となり、「科学技術立国」としての地位を築いてきた。しかし近年、豊かな研究資金や環境を持つ欧米や中国などに科学者が流出し、科学技術立国としての日本の再生が急がれている。現在、国と民間企業が力を合わせて人材育成や研究施設への投資を進めており、科学者をめざす人にとって国内でも学びやすい環境、働きやすい職場が増えていくだろう。
データボックス
収入は?
大学で講師などをしながら研究をしたり、論文を書いたりしている場合、月収は20万円くらいから。民間の研究所の場合も月収は22万円くらいからだ。
休暇は?
大学も民間企業も基本は週休二日が多い。研究によっては中断できないこともあり、休めるかどうかは研究内容次第だ。
職場は?
大学、大学院、民間の研究所など。
なるためチャート
科学者の仕事につくための主なルートが一目で分かるチャートだよ!