人々の暮らしを支える橋や道路、ダムなどさまざまな土木建造物の調査や計画、設計をするスペシャリスト。
こんな人にピッタリ!
ものを創造することに喜びを見出せる人。責任感のある人。人の役に立つことが好きな人。
どんな仕事?
土木構造物の設計図を書き、工事のための問題解決もになう
国や都道府県などの自治体は、人々が安全で便利に暮らすために何が必要かを考える。橋や道路、ダムなど、社会を支える土木構造物が必要と判断したとき、建設のための調査や計画、設計などを、自治体の依頼で受け持つのが建設コンサルタントだ。工事は建設会社が担当する。建設コンサルタントは現地をじっくり調べ、環境にどのような影響をあたえるかなども調査した上で事業計画を立て、設計図をまとめていく。工事をする人たちがスムーズに作業できるように、作業の順番なども考える。
日本の優れた技術で海外の国々にも貢献
土木建造物は「暮らしの土台」であり、新しい建設計画だけでなく、古くなった施設の安全についてアドバイスするのも建設コンサルタントの仕事だ。定期的に調査し、メンテナンスや修理を提案する。また、「暮らしの土台」は日本だけなく、海外でも必要だ。日本の優れた技術を提供し、その国の安全な暮らしづくりに協力するため、海外で外国の人たちと一緒に働いている人もいる。
これがポイント!
専門的な学科で学んでおく必要がある
建設コンサルタントが手がける橋やダム、道路などは、人々の安全で便利な暮らしに直結する重要な建造物だ。図面を書くだけではなく、調査から計画、工事のやり方を考えるなど、たくさんの知識が求められることになる。そのため、高専や大学の専門的な学科で学んでおくことが必要。現在活躍している建設コンサルタントには、大学の土木分野の学科で学んだ人が多い。
入社後にプラスになる資格を取得する
建設コンサルタントとして活躍するには、国家資格である「技術士」の資格を取得すると有利。これは科学技術の分野で豊富な専門知識や経験、優れた技術があることを証明する資格だ。もう一つ、有利になる資格として「シビルコンサルティングマネージャー(RCCM)」がある。建設コンサルタントの仕事が適正におこなわれているかどうかを管理する仕事で、民間資格だが、国土交通省も重要視している資格だ。
将来はこうなる
人の暮らしを支える仕事に終わりはない
人々の暮らしを支える仕事なので、将来的にも必要とされる仕事だ。自然災害は世界各地で報告され、人の命や財産、環境を守るための「土木」に関する仕事は重要性を増している。日本、海外を問わず、活躍の場は増えていくだろう。
データボックス
収入は?
高専・大学卒で月の初任給20~24万円、大学院卒で22~25万円。技術士などの資格を取ると手当が出る会社もあるようだ。
休暇は?
完全週休二日制が多いが、会社によっては隔週で週休二日のところも。
職場は?
建設コンサルタント会社で、主にオフィスで働く。調査などで、街中や山奥にも行く。日本国内だけではなく、世界中で活躍している。
なるためチャート
建設コンサルタントの仕事につくための主なルートが一目で分かるチャートだよ!