ゲームクリエーター
ゲームクリエーターは、
こんな人 にピッタリ!
ゲームが好きな人はもちろん、ゲーム以外にも自分の得意分野を持っている人。運動会や文化祭での共同作業を楽しく感じるなど、チームプレーが得意な人。好きなことに集中できる人。
どんな仕事 ?
たくさんのスタッフが参加 するビッグ・プロジェクト
ゲーム制作は、数十人から100人規模の専門家が協力して行う共同作業。その仕事は、大きく分けると「企画職」と「技術職」の2種類あり、それぞれいくつかの仕事に分かれている。企画職には、どんなゲームを作るのかを考案するプランナー、予算やチームを管理するプロデューサー、制作現場を管理するディレクターなどがある。一方、技術職には、物語を書くシナリオライター、キャラクターや背景を生み出すCGデザイナー、ゲームが正しく動くようにプログラムを組むプログラマー、音楽を作曲するサウンドクリエイターなどがある。それぞれの専門家が協力し合う作業なので、自分以外の仕事に関する知見を広げることも大切。また、ゲームの開発期間は1~2年と長いので、その間、創造への情熱を持続させる強い意志も必要だ。
これがポイント!
プログラミングの基本 知識 を身 につける
ゲームクリエーターになるための特別な資格はない。ただ、ゲームクリエーターを目指すなら、コンピュータの言語であるプログラミングの知識は持っておきたい。とくにゲームプログラマーを志望する人は、数種類あるプログラミング言語を習得する必要がある。プログラマー以外の仕事を目指す人も、共同作業をスムーズを行うためにも、コンピュータの基本知識は勉強しておこう。また、CGデザイナーを目指す場合はCG制作ソフトを、サウンドクリエイターを目指す場合は音楽制作ソフトを使いこなす技術が欠かせない。専門学校や大学では専門的な知識や技術を身につけられる。なかには、独学で技術をみがいてゲームクリエーターを目指す人もいる。ゲーム会社のコンテストなどに自作ゲームを応募して実力を試すのもいいだろう。
人間性 も大事 に
専門学校や大学卒業後は、ゲーム会社や制作会社に就職する。ゲーム会社は、自社でゲームソフトを開発して販売する会社。制作会社はゲーム会社から注文を受けてゲームを制作する会社。制作会社には、プログラミングやCGデザインなど、ゲーム制作の流れの一部だけを受注する専門の会社もある。採用にあたっては、基本的な知識や技術だけでなく、チームプレーができる協調性が重視され、別の役目の人とも理解し合えるコミュニケーション能力が問われる。ゲーム制作の技術だけでなく、人間性をみがくことも大切だ。
将来 はこうなる
成長 するゲームの仕事 には新 たな人材 が不可欠
アーケードゲーム(ゲームセンター向け)、コンシューマーゲーム(家庭用ゲーム機)、パソコンゲーム(オンラインゲームなど)、そしてスマートフォンのゲームアプリなど、ゲームは生活の中に広まっている。また、仮想現実「VR」の技術などを取り入れた新たなゲームも開発されている。お客の欲求である「ニーズ」が安定しているので、ゲームに関わる仕事はこれからも成長していくだろう。そして、そこで働くゲームクリエーターには、新たな知識、技術、アイデアが常に要求される。さまざまなことに興味を持つ視野の広い人材が求められる。どの仕事も、将来は独立してより高額な収入を得るチャンスはある。ゆくゆくは自分が企画したゲームを世に送り出したい、という夢はだれもが持っている。仕事に追われながらも、時間とお金と情熱を自分の夢のためにつぎ込める人だけが成功する実力勝負の世界だ。
データボックス
収入 は?
会社や仕事よってさまざま。年収は、企画の仕事であるプロデューサーは、およそ500~630万円。制作の仕事であるCGデザイナーは、およそ350~450万円。プログラマーは、およそ420~560万円。
休暇 は?
通常は週休二日。ソフトの完成間際には、会社に泊まり込んで完成を目指すこともある。
職場 は?
ゲームソフトメーカーや制作会社。自宅で作業する場合もある。多くの会社は、労働者が始業時間や終業時間を決められる「フレックスタイム制」を取り入れている。
なるためチャート
ゲームクリエーターの仕事につくための主なルートが一目で分かるチャートだよ!