ジュエリーデザイナー
ジュエリーとは、
こんな人 にピッタリ!
おしゃれやアクセサリーに興味がある人。流行に敏感で、デザインセンスがある人。
どんな仕事 ?
はなやかな物 を作 るが、地味 な作業 も…
きらきらしたダイヤモンド・真珠などの宝石や金・銀・プラチナなどの貴金属を材料にしたリング、ネックレス、ピアスといった美しいジュエリーをデザインする仕事。使われる宝石や貴金属の特徴を理解した上で、流行を取り入れながら、お客さんが「身につけてみたい!」と思うようなデザインを考える。そんなジュエリーデザイナーの一番大切な仕事は、思いついたデザインのイメージ画やジュエリーの設計図となる図面を描くこと。そのあとの作業は、完成した図面に従って宝石や貴金属を加工し、実際にアクセサリーを製作する工程になる。製作の工程は「ジュエリークラフトマン」と呼ばれる職人にバトンタッチされることが多いが、完成までの全作業を自分で行うジュエリーデザイナーもいる。図面作成も宝石や貴金属の加工も、どちらも細かい作業の連続。はなやかなジュエリーは、ジュエリーデザイナーや職人の地味な作業の積み重ねによって生まれるのだ。
これがポイント!
ジュエリーの知識 とセンスを学 ぶため専門 学校 へ
ジュエリーデザイナーになるための特別な資格はない。ただし、宝石や貴金属はとても高価なものなので、取りあつかうための知識や技術をしっかり身につけておきたい。もちろん、デザインセンスをみがくことも大切だ。そのためには、美術系の大学や短大のデザイン学科、ジュエリーの専門学校に進学するのがいいだろう。卒業後は、ジュエリーメーカーや、ジュエリーデザイン会社にデザインスタッフとして就職するのが一般的。現場で経験を積んだ後、独立してフリーになる道もある。
CAD(キャド)をあつかえると就職 に有利
ジュエリーデザイナーにとって重要な仕事は、イメージしたデザインを図面にして相手に伝えること。紙に手描きしてもいいのだが、最近では「CAD」と呼ばれるコンピュータで設計図や図面を描くシステムを使ってデザインする人が増えている。CADを使えば、完成品をよりイメージしやすい立体的なCGを描けるからだ。さらに、CADのデータを3Dプリンターで出力すれば、立体モデルを作ることもできる。実際に手に取れるサンプルがあれば、相手はより納得しやすいだろう。商品開発の会議や職人への指示がスムーズに行えるので、作業の効率化にもつながる。利点の多いCADをあつかえるジュエリーデザイナーは重宝されるため、就職に有利と言えるだろう。
スキルアップのために関連 資格 を取得 する
ジュエリーデザイナーになるための資格はないが、就職してから知識や技術をみがき、宝石や貴金属に関する資格を取得することは、ジュエリーデザイナーとしてのスキルアップにつながる。資格は身につけた知識や技術を証明するものなので、自信となり、アピールポイントにもなる。将来、転職や独立をするときは有利になるだろう。自分の手で宝石や貴金属の加工まで手がける人向きの資格には、ジュエリーを作る技能を持つ人にあたえられる国家資格「貴金属装身具製作技能士」がある。また、民間の機関が認定するジュエリー関連の資格には、宝石の種類を見極めて本物か偽物かを判定したり、宝石の格付けをする「宝石鑑定士」の資格や、ジュエリーを買う人にアドバイスする「ジュエリーコーディネーター」の資格などがある。
将来 はこうなる
景気 に左右 されることもあるが…
ジュエリーは、ぜいたく品の代表とも言える。社会の景気が悪くなると買う人が少なくなるので、ジュエリーデザイナーの求人も少なくなってしまう。しかし、美しい宝石を身につけて楽しみたい気持ちは時代をこえて存在する。結婚指輪や婚約指輪など、ジュエリーが欠かせない場面もある。ジュエリーデザイナーの仕事がなくなることはないだろう。現在は、自分のセンスやアイデアがつまった手作りジュエリーをインターネットで発信し、販売するという方法も考えられる。工夫次第で活躍の場は広がるだろう。そのためにも、より多くの知識を吸収し、技術をみがき、そしてさまざまな経験を積むことが大切だ。
データボックス
収入 は?
ジュエリーメーカーの社内デザイナーの場合、年収は380~620万円。独立してフリーになった場合は、実力さえあれば年収1000万円以上も夢ではない。
休暇 は?
社内デザイナーの場合は、会社の規定通りの休みが取れる。フリーの場合は、仕事のいそがしさに合わせて自分で決めることになる。
職場 は?
ジュエリーメーカーの社内デザイナーの場合は、商品企画部やデザイン部。フリーの場合は、自宅や工房。
なるためチャート
ジュエリーデザイナーの仕事につくための主なルートが一目で分かるチャートだよ!