クラブDJは選曲で、ラジオDJはトークで、勝負。どちらもセンスと努力が必要だ。
こんな人にピッタリ!
クラブDJは音楽的才能、知識、素養はもちろん大事だが、その場のムードをつかむ“鋭い感覚”も要求される。ラジオDJはよく通る声を持ち、話題の豊富なタイプに向く。
どんな仕事?
クラブDJは選曲センスで、ラジオDJはトークの技術で勝負
同じDJでも「クラブ」と「ラジオ」では、仕事の内容が大きく異なる。クラブDJの主な仕事は、お酒や音楽、ダンスなどを楽しむお店(クラブ)の雰囲気や客層にマッチしたBGMを選曲し、ターンテーブルやミキサーなどを操作して音の変化で客を楽しませる。一方、ラジオDJは、ラジオ局が発信する番組の進行役。放送台本にそって番組を進めながら、音楽やいろいろな情報をリスナーに伝えていく、トークのテクニックが求められる。ラジオパーソナリティーとも呼ばれる。
これがポイント!
クラブもラジオも、求人サイトの募集は少ない!
クラブDJには資格も学歴も必要ないが、専門的な音響機器の扱いなどは音楽系専門学校やDJ養成スクールで学んでおきたい。クラブDJは、お店の専属として契約するか、フリーで活動するかのどちらかだが、求人サイトなどに募集告知が出ることはほとんどなく、就職先を見つけるのは簡単ではない。気に入ったお店の常連になるか、知り合いから情報を得るなど口コミに頼るしかないのが実情だ。一方、ラジオDJの場合も、大きな放送局は自社のアナウンサーやタレント、有名ラジオパーソナリティなどに依頼するため、募集は決して多くはない。FM局などは、ホームページにオーディション情報を告知することがあるので、こまめにチェックしたい。
将来はこうなる
世界的なダンスミュージックブームで活躍の場が広がる
世界の音楽シーンはダンスミュージック中心に様変わりしていて、クラブ人気は高く、クラブDJは欠かすことができない。海外のクラブでパフォーマンスを披露する日本人DJもいて、これからも世界での活躍が期待できる。一方、人気低迷と言われたラジオ放送だが、復活しつつある。インターネットが浸透したことで、日本全国のラジオ番組を聴くことができるようになったり、動画配信でスタジオ内を紹介したり、新しい取り組みで新しいファンをひきつけているのだ。個性豊かなラジオDJの登場が期待されている。
データボックス
収入は?
クラブDJは、店に社員として勤務するケースもあるが、多くはフリー契約。ギャラはそれほど高くはなく、ベテランでもひと晩で2万円程度。毎日、担当するとは限らないので、クラブDJだけで生計を立てられる人はごくわずかだ。ラジオDJの場合、局の正社員なら局の規定に準じる。フリーランスで、有名な「ラジオパーソナリティー」になると、年収1000万円以上というケースもある。
休暇は?
クラブDJはお店の営業スケジュールに合わせて、休みを取ることになる。ラジオDJは、ラジオ局の社員なら週休二日。フリーの場合は、仕事がない日は休日に。
職場は?
クラブDJは、クラブ、バー、ライヴハウスなど。ラジオDJは放送局。
なるためチャート
DJの仕事につくための主なルートが一目で分かるチャートだよ!