人気モデルになると、その生活スタイルさえも注目され、ファッションリーダー的な活躍をする人もいる。単に「きれい」なだけでなく、知性と個性的な美しさが必要。
こんな人にピッタリ!
背が高く、スタイル抜群で、キラリと光るチャームポイントを持っている人。また、常に美しい身体でいるための自己管理能力や、オーディションに落ちてもすぐに前向きになれる精神的タフさも求められる。
どんな仕事?
身につけた商品の魅力を最大限に引き出すのが仕事
ファッションのモデルには大きく分けて、広告や雑誌のモデルと、ファッションショーに出演するショーモデルとがある。広告・雑誌のモデルの場合、スタジオなどでカメラマンや編集者、広告ディレクターの指示に従っていろいろな表情を演じ、ポーズを決めながら撮影を進める。企業の広告サイト用に、動画を撮影する場合もある。一方、ショーモデルは、世界中で開催されるファッションショーのランウェイを歩き、デザイナーの作品をアピールするのが仕事だ。どちらも、身につけた商品の魅力を最大限に引き出すことが求められるので、モデルは自身のプロポーションや肌のコンディションを保つための努力が必要だ。
これがポイント!
まずはモデル事務所の所属をめざす
モデルになるためには、学歴や資格は必要ない。まずはモデル事務所に所属することから始まる。街でスカウトされる場合もあれば、モデルスクールなどで学んだ後、自分から履歴書と写真を事務所に送り、面接を受ける人もいる。最近は雑誌などの読者モデルに応募して、道が開ける例も少なくない。事務所に採用されると、写真とプロフィールが書かれた資料が作られ、事務所が営業活動をしてくれる。
一人前になるまでは厳しい道のり
ただし、モデル事務所に入ってもすぐに仕事があるわけではない。新人は歩き方(ウォーキング)や姿勢のとり方(ポージング)、メイクアップなどのレッスンを受け、何回もオーディションにチャレンジする。新人モデルのほとんどは、仕事が軌道に乗るまでアルバイトなどで生計を立てている。
将来はこうなる
スタイルの良さや表現力を生かしてタレントに転身する道も
ショーモデルの寿命は短い。第一線で活躍できるのは20代半ば~30代くらいまで。その後は転職するケースが多い。ファッションやコスメの会社を立ち上げたり、アドバイザーになったり。アピールする能力をいかしてタレントや俳優に転身する道もある。一方、広告モデルは、将来的には多彩な可能性が広がっていきそうだ。広告はさまざまな体型や世代にアピールする必要があるため、ぽっちゃり系モデルやシルバー世代向けシニアモデルなど、モデルにも多様性が求められるからだ。ショーモデルのように細くなくても、年齢を重ねても、活躍の場がありそうだ。
データボックス
収入は?
モデルの収入は基本的に歩合制だ。ショーモデルは1日2回の出演で5~10万円が相場。売れっ子なら1日40~50万円以上の場合も。世界で活躍するスーパーモデルになると、1日で100万円以上になるとも言われている。広告・雑誌系モデルは1回1万円程度から10万円以上まで、ランクと予算によって異なる。
休暇は?
オファーが来た仕事に合わせるため、休暇はまちまち。ほとんど休みがないほど多忙な人もいれば、働いている日のほうが少ない人も。
職場は?
雑誌、CMなどの撮影スタジオ、イベントやファッションショーなどの会場が主な活躍の場。
なるためチャート
モデルの仕事につくための主なルートが一目で分かるチャートだよ!