自分が選んだ品物をお客さんに喜んで買ってもらえることがやりがい。
こんな人にピッタリ!
雑貨が好きな人。品物を売る仕事に興味がある人。人とコミュニケーションを取るのが好きな人。
どんな仕事?
雑貨を仕入れて、お客さんに買ってもらう
食器などの生活用品から家具、お菓子や調味料、洋服やおもちゃなど、雑貨ショップであつかう商品はとても幅広い。そんな雑貨ショップを切り盛りする店長の仕事も多方面にわたる。お客さんに買ってもらう商品の仕入れ、商品のディスプレイのチェック、在庫の管理、商品の発送などなど。さらに、接客もこなし、店員をやとっている場合はその管理もする。そのためにはコミュニケーション能力が必要だ。雑貨が好きというだけでは、なかなか務まらない仕事と言えるだろう。それでも、自分が入念に選んで仕入れた品物をお客さんに喜んで買ってもらえることが大きなやりがいになるようだ。
これがポイント!
経営を学べる学校に通ったり、実際にショップで働いてみる
雑貨ショップ店長になるには、特に学歴や資格は求められない。しかし、大学や短大の商学部や経営学部、ビジネス系の専門学校に進学し、商店を経営する基礎知識を学び、学生アルバイトとして雑貨ショップの仕事を体験しておくのもいいだろう。卒業後は雑貨ショップに就職し、商品の仕入れ方など経営のノウハウを身につけよう。将来独立して自分のショップを開業するための資金を稼いだり、仕事の幅を広げるための資格などを取得する準備期間だ。ちなみに、雑貨ショップの経営に有利な資格には、商工会議所が認定する公的資格「販売士検定(リテールマーケティング検定試験)」や色彩検定協会が認定する公的資格「色彩検定」、インテリア産業協会が認定する民間資格「インテリアコーディネーター」などがある。準備を進めながら、自分が開きたいショップのコンセプト、開業する場所、ショップの外装や内装、店名などをじっくり練っておこう。
素人でも開業しやすいフランチャイズの仕組みで開業する方法も
自分の雑貨ショップを開業するには、店を手に入れたり、店の外装や内装の工事費、商品の仕入れ代金、広告宣伝費などがかかる。雑貨ショップは小規模な店でも開業できるのが強みだが、それでも600万円くらいのまとまった資金は必要だ。開業資金はあっても、個人で一からショップを開業するのは大変と考える人には「フランチャイズ」という仕組みで開業する方法もある。本部となる親会社に加盟店として契約し、ロイヤリティ(対価)を支払い、親会社のブランド名やサービスを使用する権利を得る仕組みだ。ショップの運営方法などをサポートしてもらえるので、素人でも開業しやすいのがメリット。ただし、売り上げの一部を納めたり、商品選びが自由にできないことから、ショップに自分らしさを打ち出せないデメリットもある。
将来はこうなる
ネットショップで海外のお客さんにもアピール
雑貨ショップを開くには、実際の店を持つ方法だけでなく、インターネットのネットショップを持つ方法がある。実際の店を開業していても、広告宣伝もかねてネットショップも運用しているショップも多い。ただ、現在インターネットで「雑貨」と検索すると、多くのネットショップがヒットする。競争相手は多いが、しっかりとしたコンセプトと情熱があれば、多くのお客さんに愛されるネットショップになるのも夢ではない。販売する商品が魅力的ならば、その情報を見た人がSNSなどで拡散することで海外のお客さんから注文が来ることもあるだろう。ちなみに、実際の店でもネットショップでも、古本や古着、アンティーク雑貨(古道具)などを商品としてあつかう場合は「古物商許可申請」が必要。申請せずに販売すると違法になるので注意が必要だ。
データボックス
収入は?
平均年収は312~338万円。独立開業のショップであれば、店がある地域や売り上げによって収入はまちまち。
休暇は?
週休二日制。店員をやとえば、シフトを組んで休みを設定する。
職場は?
雑貨ショップ。ネットショップの場合はパソコンがある自宅など。
なるためチャート
雑貨ショップ店長の仕事につくための主なルートが一目で分かるチャートだよ!