火事や災害などの現場で、体を張って困っている人を助けるのが消防士のお仕事。消火活動をするだけじゃなくて、病気やケガで苦しんでいる人の応急処置をしたり、山で遭難している人の救助もするんだって! 命を守る、町のヒーローとして活躍する消防士のお仕事のことを、横浜市消防局の柗山卓志さんに聞いてみたよ!
質問① お仕事はどんなことをしていますか?
私は、警防課という部署に所属しています。市民からの火事や救助などの出動要請に応え、災害現場に出向き、人を助け、被害を防ぐための仕事をしています。人を助けるためには、気力・体力・技術が不可欠! 普段から救助活動に必要な機材を素早く使用するための技術を磨いたり、厳しい訓練をして体を鍛えることも大事な仕事です。また、車両や機材の点検も毎日しっかり行っています。こうした鍛錬や準備があるからこそ、困っている人たちを助けることができるんですよ。
質問② うれしかったことや大変だなって思うことはありますか?
人の命に関わる仕事なので、常に緊張感と強い責任感をもって業務に取り組まなければいけません。そして、どのような状況でも勇気をもって立ち向かうための気力や、人を助けるために必要な体力や技術を身に付けるべく、厳しいトレーニングを日々欠かさずに行っています。トレーニングは大変ですが、日ごろの鍛錬が実を結び、火事や災害の現場で直接人を助け、被害を防ぐことができたときは、大きなやりがいを感じます。そんな中で、助けた人からいただいた感謝の言葉は、何よりの宝物です!
質問③ どんなところで働いていますか?
私が働いているのは、火事などの災害現場です。ですが、災害がない時には、いつでも出動ができるように、消防署内で待機しています。いつでも現場に駆け付けることができるよう、ポンプ車やはしご車、救急車などを格納する車庫で車両や機材の点検をしたり、訓練をしながら、入念に準備をしていますよ。また、24時間消防署で過ごすので、消防署には食堂や仮眠室、お風呂があります。どの部屋にもスピーカーが付いているので、出動要請があった時には、どこにいてもすぐにわかるようになっています!
質問④ どうやって消防士になりましたか?
消防士だった父に憧れて、『自分もいつか消防士になりたい』と思うようになりました。消防士になるには、高校や大学を卒業し、消防士を採用するための地方公務員採用試験に合格する必要があります。合格した後は、半年間消防学校で勉強をして、それから市内各地の消防署に配属されます。そして、厳しい訓練や災害現場でたくさん経験を積み、一人前の消防士になっていくんですよ。消防士になるために必要な知識や技術は、消防士になってからしっかり学べるので心配いりません。それよりも、「消防士になって人の役に立ちたい」という熱意が大事ですよ!
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