硬筆書写検定
「自分は字が下手」と決めつけないで、ていねいに書いてみることから始めよう。
美しい字はトクをする!?
硬筆書写検定は、毛筆書写検定と同じ日本書写技能検定協会が実施している、歴史の長い検定だ。毛筆書写検定は「筆文字」なのに対し、硬筆書写検定は「ペン字」が対象。ボールペンなどできれいな字を書く技術を学ぶ検定試験である。
パソコンが広まり、手書き文字を見る機会はずいぶん減った。でもむしろそのせいで、手紙や履歴書など「ここぞ!」という大事な場面での手書き文字が、いっそう印象に残るようになる。「字は人となりをあらわす」という昔からの言い方は、今でも生きていているのだ。字が雑な人は、心の中までそうじゃないかと思われてしまう。逆に、美しい字が書ける人は、それだけで好評価される。
手書き文字がうまくなるには、基礎をしっかり身につけることだ。辛抱強くコツコツ練習するのが何より大切だけれども、検定合格という目標があれば、あきらめないでがんばり続けられるかもしれない。
4級合格で楷書はバッチリ!
硬筆書写検定は、子どもから大人まで、年に約8万人以上も受験者がいる。「字がうまくなりたい!」と思ったら、最初はいちばんやさしい4級合格を目標にするといいだろう。合格率も80%以上だから、気軽にトライできる。
試験内容は、制限時間内の速書き(約95字の文章を4分で書く)、漢字仮名まじり文や縦書き・横書き(アラビア数字やローマ字まじり)の書き取り、筆順の問題、漢字書き取りなど。全体の3分の2程度の得点が合格の目安とされている。
4級で出題される字体は楷書のみだけが、3級以上では、行書や草書の書き取りもする。手書き文字の美しさにハマったら、上級試験にも挑戦しよう。
検定インフォメーション
受検資格は? | 制限なし |
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試験日は? | 年3回(1月、6月、11月) |
検定料(税込み)は? | 5級1000円、4級1300円、3級2000円、2級3000円、準1級4000円、1級5000円 |
団体受験できる? | 学校などで20名以上の志願者がいればできる。 |
問い合わせ先
(財)日本書写技能検定協会
〒170-0005 東京都豊島区南大塚3-41-3
TEL 03-3988-3581 FAX 03-3988-3528