珠算能力検定
そろばんを使って、どれだけ早く、正確に計算できるか。その力を判定するのが珠算(しゅざん)能力検定だ。そろばんは全国各地で競技大会も催(もよお)されている「頭のスポーツ」なのだ。
「時代遅れ」だなんて、とんでもない!
そろばんは、親指とひとさし指で玉をはじいて、たし算や引き算はもちろん、かけ算や割り算もできる便利な道具。でも、こんなふうに思っている人も多いかもしれない。
「そろばんなんて時代遅れ。電卓はもっと便利だ」
いやいや、そうじゃない。たしかに電卓はとても便利な機械だが、古いものをバカにしてはいけない。そろばんを学んでこそ身につく力もあるのだ。例えば…
1.暗算に強くなる
そろばんの計算に慣れると、実物のそろばんがなくても、指を動かせば頭の中で、すばやく計算ができるようになる。ペンも紙も道具も使わずに、暗算できてしまう。ちょっとした生活の中での計算はもちろん、学校の算数や数学のテストでも役に立つワザだといえる。
頭脳にいい汗をかかせよう
そろばん方式の暗算では、頭の中のそろばんを猛スピードでパチパチはじく。動かす玉のイメージを、次々と頭に焼きつけていかねばならないので、計算中は気が抜けない。頭脳をフル回転させると、記憶力や集中力も高まっていく。
珠算能力検定で試されるのは、こうした計算力や集中力だ。決して時代遅れではなく、頭の回転を速くする勉強法として、再び注目を浴びている。3級以上の合格者を入学試験で優遇している大学もある、現役バリバリの検定なのだ。
検定インフォメーション
受検資格は? | 年齢制限はなし。だれでも受験できる。 |
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試験日は? | 4〜10級は2カ月に1回のペースで実施。 1〜3級は年3回の実施。 |
検定料は? | 820円〜2040円(級によって異なる) |
団体受験できる? | 商工会議所や珠算連盟が設けた会場で可能 |
問い合わせ先
・日本珠算連盟(日本商工会議所が主催する珠算能力
検定1〜6級を事務受託。7〜10級は主催。そのほか、
暗算検定1〜10級・読上算/読上暗算1〜6級・段位
認定試験を主催)
〒101-0047 東京都千代田区内神田1-17-9
TCUビル6階
TEL 03-3518-0188