地図力検定試験
記号や等高線の正しい読み方から、誕生と進歩の歴史まで。地図の雑学と成り立ちを知り、地図の達人になるための検定だ。地図を読み、使いこなす力が試されるよ。
2004年より実施された新しい検定
高校生や大学生を対象としたアンケートで、世界地図を見て、イラクの場所が正しく答えられない人が半数近くいた……。そんな日本地理学会の調査結果が新聞で報道されたように、最近、日本人の地図を読む力の衰えを心配する声が多い。こうしたなか、財団法人日本地図センターが2004年より実施しているのが、“地図を楽しく読み、使いこなす力を試す”地図力検定だ。
地図力検定の試験内容は、地図記号や縮尺、等高線の読み方に加えて、実際に地図を作るための知識や印刷の技術、地図の歴史や雑学など。問題は4つの答えの中から正解を探す選択式で、全部で50問。認定の目安は、100点満点で50〜68点が3級、70〜78点が2級、80点以上が1級。ただし、実際の問題は専門的な知識を問われるものも多く、小中学生にはかなり難しいだろう。96点以上の人は、「地図力博士」として認定される。
小中学生のチャレンジも増えている
新しくできたばかりの検定で、まだ多くの人に知られていないこともあり、実際に受験しているのは20代以上の大人がほとんど。だが、小中学生のチャレンジャーも増えている。
実際の問題と解説は、第1回〜第5回のものが「地図力かこもん」として出版されており、第6回〜第7回は日本地図センターのホームページに載っている。興味のある人は参考に調べてみよう。
地図帳を眺めているとすぐに時間がたってしまう…というような人には、ぜひオススメの検定だ。
検定インフォメーション
受験資格は? | 制限なし。地図好きなら誰でも受験できる。 |
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試験日は? | 年3回(東京、大阪、その他都市は毎年変わる) |
検定料は? | 3000円 |
団体受験できる? | 現在検討中。 |
問い合わせ先
財団法人 日本地図センター
〒153-8522 東京都目黒区青葉台4-9-6
03-3485-5411(代表)