ライフセービング
水辺の事故を防ぎ、人の命をすくうための仕事だ。海やプールで楽しく遊ぶには、彼らの助けが欠かせないのだ。
事故を起こさないことが使命!
海やプールの死亡・行方不明者は、1年間に約1000人にものぼるという。楽しい夏休みの1日が、一瞬にして悪夢になりかねない。
ライフセービングとは、水辺の事故をなくすことを目的とした活動のこと。事故防止のための監視や指導、救助、一般人やライフセーバーの技術向上のための競技など、すべてを意味する言葉だ。
ライフセーバーの使命は、おぼれた人の救助だけではない。それ以前の事故を未然に防ぐことにある。浜辺でケガをしないようにゴミを拾う、迷子の子どもを保護して親を探す、よっぱらいが海に入らないように注意する、クラゲに刺された人の応急手当をする、などなど。地味で細かいかもしれないが、大切な仕事がいっぱいある。
目的によって入り口は3つ
ライフセービングの資格には、3つの入り口がある。応急手当、蘇生法が中心の「エレメンタリー」。プールや湖での救助活動が目的の「ウォーター」。海岸での救助活動を目的とする「ベーシック・サーフ」だ。
ライフセービングには競技もある。最も有名なのは、だれがいちばん先に旗を取るのかを競うビーチフラッグス。おぼれている人を早く救うための、判断力を養成するために始まった競技だ。
日本のライフセービング活動は、多くを大学生やボランティアに頼っている。国内に1300近くもある海水浴場では、資格のない者が監視をしているところも多い。ライフセービングに対する、いっそうの理解がほしいところだ。
なるまでチャート
講習会に申し込む | エレメンタリーとウォーターの受講資格は15歳以上(中学生を除く)、ベーシック・サーフは18歳以上(高校生を除く)。 |
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講習会を受ける | 5日間連続のものが多いが、土日ごとのコースもある。 |
検定に合格! | 講習会の最終日に検定がある。まじめに講習を受けていれば、それほど難しくはない。 |
現場で活躍する | 資格があれば、海やプールでのアルバイトにも採用されやすい。 |
お問い合わせ
公益財団法人日本ライフセービング協会(JAPAN LIFESAVING ASSOCIATION) 略称 JLA
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