広島、原爆の日、平和記念式典で横田知事があいさつしました

広島、原爆の日、平和記念式典で横田知事があいさつしました
朝日新聞社あさひしんぶんしゃが提供ていきょうした画像がぞうを使つかっています。

8月がつ6日むいか(木曜日もくようび)、アメリカ軍ぐんによって広島ひろしまに原爆げんばくが落おとされてから81年ねんがたちました。広島ひろしま市しの平和へいわ記念きねん公園こうえんで平和へいわ記念きねん式典しきてんがありました。広島県ひろしまけんの横田よこた美香みか知事ちじがあいさつをしました。

横田よこた美香みか知事ちじあいさつ全文ぜんぶん

被爆ひばく81年ねんを迎むかえるにあたり、原爆げんばく犠牲ぎせい者しゃの御霊ごりょうに、広島県ひろしまけん民みんを代表だいひょうして謹つつしんで哀悼あいとうの誠まことを捧ささげます。そして、今いまなお、苦くるしみの絶たえない被爆ひばく者しゃや御ご遺族いぞくの皆様みなさまに、心こころからお見舞みまいを申もうし上あげます。

水辺みずべに囲かこまれた、美うつくしい広島ひろしまのまち。81年ねん前まえ、原爆げんばく投下とうかによる凄惨せいさんな現実げんじつがここにありました。

強烈きょうれつな威力いりょくは、一瞬いっしゅんにして多おおくの人々ひとびとを焼やき、建物たてものや生活せいかつ基盤きばんを破壊はかいし、太陽たいようを遮さえぎりました。その年としのうちに14万まん人にんの方かたが亡なくなり、その後ごも多おおくの方々かたがたが命いのちを落おとしました。

生いき延のびた被爆ひばく者しゃも、受うけた傷きずや放射線ほうしゃせんによる影響えいきょう、そして心こころの傷きずを抱かかえながら、苦くるしみ続つづけておられます。昨年さくねんの被爆ひばく80年ねんに、「戦争せんそうがどんなに悲惨ひさんなものか、子供こどもたちにどうしても知しってほしい」と、初はじめて言葉ことばを絞しぼり出だした被爆ひばく者しゃ。「生いき残のこったことも地獄じごく」と多おおくの方々かたがたが、語かたりろうにも語かたれない体験たいけんをされてきました。

被爆ひばく者しゃの言葉ことば、そして声こえにならない思おもいに、私わたしたちは真摯しんしに耳みみを傾かたむけなければなりません。

核兵器かくへいきにより全すべての人ひとを傷きずつけ、全すべてのものを破壊はかいすることに、何なんの意味いみがあるのでしょうか。

核かく抑止よくし力りょくへの依存いぞんが、今いまなお、世界せかいの安全あんぜん保障ほしょう政策せいさくにおいて大おおきな位置いちを占しめていることに、悲かなしみと怒いかりを感かんじざるを得えません。核かくによる脅おどし、先制せんせい攻撃こうげきも厭いとわない考かんがえ方かた、それによる核かく武装ぶそうの強化きょうかが核兵器かくへいき使用しようのリスクを高たかめています。核かく抑止よくしは核兵器かくへいきを使用しようすることを前提ぜんていにしない限かぎり成なり立たたず、各国かっこくの不信ふしんや軍拡ぐんかく競争きょうそうを助長じょちょうし、世界せかいを不安定ふあんてい化かさせるという根本こんぽん的てきな矛盾むじゅんをはらんでいます。核かく抑止よくし力りょくを求もとめること自体じたいが新あらたな戦争せんそうを引ひき起おこしている現実げんじつを直視ちょくしし、核かく抑止よくしから脱却だっきゃくすべきです。

人ひとは皆みな、平和へいわに安全あんぜんに生いきたい。その願ねがいは人類じんるい共通きょうつうのものです。私わたしたちは対立たいりつを超こえて助たすけ合あい、共ともに豊ゆたかになる道みちを歩あゆむことはできないのでしょうか。

ある被爆ひばく者しゃは「終戦しゅうせん直後ちょくご、あのときほど人々ひとびとの優やさしさ、温あたたかさを感かんじたことはありません」と語かたっています。

原爆げんばく投下とうか直後ちょくごから、救援きゅうえんのために多おおくの人々ひとびとが広島ひろしま市内しないに入はいり、自みずから被爆ひばくしながらも廃虚はいきょの中なかにあって、失うしなわれた命いのちや九死きゅうしに一生いっしょうを得えた人々ひとびとに寄より添そい支ささえました。人間にんげん同士どうしが支ささえ合あう精神せいしんが信頼しんらいと希望きぼうの灯あかりを点ともし、復興ふっこうを前まえに進すすめ、今いまのこの広島ひろしまがあります。

今いま、世界せかいに求もとめられているのも、対立たいりつや暴力ぼうりょくではなく、信頼しんらいと協力きょうりょくによって平和へいわを築きずいていく、この精神せいしんです。

不信ふしんと憎悪ぞうおを乗のり越こえ、国家こっか間かんだけでなく、人ひとと人ひととのつながりにより、対話たいわと協力きょうりょくによる安全あんぜん保障ほしょうを実現じつげんし、誰だれもが人間にんげんらしく暮くらしていける世界せかいを築きずいていくために、世界せかいのあらゆる英知えいちを集あつめなくてはなりません。

今年ことし亡なくなられた被爆ひばく者しゃ・森もり重昭しげあきさんは、「原爆げんばくの悲劇ひげきに国境こっきょうはない」と訴うったえられました。核兵器かくへいきが傷きずつけるのは、特定とくていの国民こくみんではありません。そこに生いきるすべての人々ひとびと、そして未来みらいの世代せだいまでも深ふかく傷きずつけます。

人類じんるいと核兵器かくへいきは、共存きょうぞんできません。

核兵器かくへいきを無意味むいみなものに変かえる行動こうどうを世界せかいのリーダーに、そして世界せかいの皆みなさんに求もとめます。

核兵器かくへいきを廃絶はいぜつするために、共ともに行動こうどうしていきましょう。広島県ひろしまけんは、これからも被爆ひばく地ちの声こえを世界せかいに届とどけ、核兵器かくへいきのない平和へいわな世界せかいの実現じつげんに向むけて行動こうどうし続つづけていくことをここにお誓ちかい申もうし上あげ、平和へいわへのメッセージといたします。

令和れいわ8年ねん8月がつ6日むいか 広島県ひろしまけん知事ちじ 横田よこた美香みか

朝日新聞あさひしんぶんの記事きじをやさしい日本語にほんごに言いい換かえた記事きじです。

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