クラスターばくだん【クラスター爆弾】

おもに航空機(こうくうき）から投下され，空中で破裂(はれつ）して数個(こ）から数百個(こ）の小型爆弾(こがたばくだん）や地雷(じらい）を地上にふりまき，広い範囲(はんい）の施設(しせつ）や人間に被害(ひがい）をあたえる目的(もくてき）の爆弾(ばくだん）。正式にはクラスター弾(だん）といい，集束爆弾(しゅうそくばくだん）ともよばれる。大型爆弾(おおがたばくだん）より安く，効果(こうか）が大きいため各国(かっこく）の軍隊(ぐんたい）が使用してきたが，戦闘終了(せんとうしゅうりょう）後に不発弾(ふはつだん）の爆発(ばくはつ）による一般人(いっぱんじん）への被害(ひがい）がたびたび起きるため，2008年5月，ダブリンで開催(かいさい）された国際会議(こくさいかいぎ）で，子爆弾(ばくだん）が10個以内(こいない），自爆(じばく）して不発弾(ふはつだん）を残(のこ）さないなどの条件(じょうけん）を満(み）たさないクラスター爆弾(ばくだん）の使用を禁止(きんし）する条約案(じょうやくあん）が採択(さいたく）され，日本もこれに同意した。ただし，アメリカ，ロシア，中国などクラスター爆弾(ばくだん）の大量保有(たいりょうほゆう）国はこの会議(かいぎ）に参加(さんか）していない。