*えきほう【液胞】 空胞(くうほう)ともいう。植物細胞(さいぼう)の中で,水溶液(すいようえき)のたまっている空所で細胞質(さいぼうしつ)にかこまれ,液胞膜(えきほうまく)で区画されている。細胞(さいぼう)がわかいときは小さいが,成長(せいちょう)するにつれて液胞(えきほう)も大きくなり,となりあったものと合わさって,ついには細胞(さいぼう)内の大部分をしめるようになる。液胞(えきほう)内の液体(えきたい)は細胞液(さいぼうえき)といい,糖分(とうぶん)・有機質(ゆうきしつ)・色素(しきそ)などがふくまれている。コーチ 動物細胞(さいぼう)は一般(いっぱん)に液胞(えきほう)をもたないが,アメーバ・ゾウリムシなど原生動物の収縮胞(しゅうしゅくほう)や食胞(しょくほう)は液胞(えきほう)の一種(いっしゅ)といわれる。