*はんせいかいかく【藩政改革】 江戸(えど)時代に諸藩(しょはん)で行われた政治(せいじ)上の改革(かいかく)。封建制(ほうけんせい)の動揺(どうよう)があらわれはじめた17世紀(せいき)後半以後(いご),幕政(ばくせい)の改革(かいかく)とならんで行われた。寛政(かんせい)の改革(かいかく)のころには熊本藩主(くまもとはんしゅ)細川重賢(ほそかわしげかた)や米沢藩主(よねざわはんしゅ)上杉治憲(うえすぎはるのり)(鷹山(ようざん))ら名君による改革(かいかく)が有名で,特産(とくさん)物など産業(さんぎょう)の奨励(しょうれい)につとめた。コーチ 19世紀(せいき)の天保(てんぽう)の改革(かいかく)のころには,薩摩(さつま)(鹿児島(かごしま)県)・長州(ちょうしゅう)(山口(やまぐち)県)藩(はん)などの西南諸藩(しょはん)が下級武士(ぶし)を登用し,財政(ざいせい)や軍隊(ぐんたい)の整備(せいび)につとめ,明治維新(めいじいしん)の中心勢力(せいりょく)としての基礎(きそ)をきずいた。