ちょうようのせっく【重陽の節供(句)】 旧暦(きゅうれき)9月9日に,宮中で天皇(てんのう)が貴族(きぞく)らに詩歌をつくらせ,菊酒(きくざけ)をたまわり,キクをめでる宴(えん)をはった行事。もともと中国の行事で,邪気(じゃき)をはらい,長寿(ちょうじゅ)を祝(いわ)うためにキクの花をうかべた酒を飲み,丘(おか)にのぼった。これを日本では平安時代に宮中の儀式(ぎしき)にとりいれ,江戸(えど)時代には武家(ぶけ)でも五節供(ごせっく)のうちでも最(もっと)も重要視(じゅうようし)した。◇菊(きく)の節句(せっく)ともいう。