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黄砂(こうさ)とは何ですか?

黄砂(こうさ)とは何ですか?

春になると車や建物(たてもの)に黄色い(すな)(つも)ることがある。これは中国やモンゴルの砂漠(さばく)(すな)偏西風(へんせいふう)にのってはるばる日本まで()んできたもので、この現象(げんしょう)を「黄砂(こうさ)」という。

黄砂(こうさ)は少しの(りょう)なら問題はないのだが、年ねん(りょう)()えてきているんだ。それは中国で起こっている砂漠(さばく)化の影響(えいきょう)だといわれている。工業化が進み、森林を切り開いて土地開発を(つづ)けた結果(けっか)、中国では砂漠(さばく)のように乾燥(かんそう)した土地が()え、そこから放たれる(すな)は多くの有害(ゆうがい)な化学物質(ぶっしつ)をのせて日本までやってくる。化学物質(ぶっしつ)(ふく)んだ黄砂(こうさ)呼吸器(こきゅうき)(けい)の病気やアレルギーを引き起こしたり、農作物に(がい)(あた)えたりする。また、川や湖に黄砂(こうさ)が落ちると、富栄養化(ふえいようか)してプランクトンが異常(いじょう)発生するなど、自然(しぜん)への影響(えいきょう)も大きい。そうしたことから黄砂(こうさ)は今、大きな環境(かんきょう)問題のひとつと考えられている。

黄砂の飛散についての情報

以下のWebサイトで、黄砂の飛散量や予測を確認できます。

 

※ 「SPRINTARS」は、大気中に浮遊している粒子(エアロゾル)が地球の気候変動や大気汚染におよぼす影響を再現・予測するために開発された数値モデルです。九州大学を中心とする研究チームが開発し、さまざまな研究に活用されています。

記事更新:2022年3月

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