なかむらまさなお【中村正直】 (1832〜1891)明治(めいじ)時代初期(しょき)の洋学者・思想家。江戸(えど)の幕臣(ばくしん)の家に生まれ,昌平坂(しょうへいざか)学問所で儒学(じゅがく)をおさめたあと,イギリスに留学(りゅうがく)。帰国後,『西国立志編(さいごくりっしへん)』『自由之理(じゆうのことわり)』を刊行(かんこう)し,啓蒙(けいもう)思想家として活躍(かつやく),明治(めいじ)期の青少年に大きな影響(えいきょう)をあたえた。また明六社(めいろくしゃ)にくわわり,東京(とうきょう)大学教授(きょうじゅ)・元老院議官(げんろういんぎかん)・貴族院(きぞくいん)議員(ぎいん)などを歴任(れきにん)した。