学研 × 朝日新聞 キッズネット

【Japan Mobility Show内開催】女性エンジニアたちと中学生の進路を応援!理系進学イベントレポ―ト

【Japan Mobility Show内開催】女性エンジニアたちと中学生の進路を応援!理系進学イベントレポ―ト

東京ビッグサイトで開催された「Japan Mobility Show」会期内の11月3日(月・祝)、日本自動車工業会が主催する、中学生とその保護者向け進路支援イベント「Drive for the Future-あなたの想いを走らせる仕事-」が開催。キッズネットが企画運営をサポートしました!

「将来をどう決めたらいい?」「将来理系と文系どちらに進むべき?」「理系の仕事に就くには何が必要?」といった中学生の進路に関する悩みのヒントを、自動車業界で働く女性エンジニアたちが教えてくれた、当日のイベントの様子をレポートしました。

学研塾講師直伝!進路を考えるきっかけがわかるセミナー

はじめのコーナーでは、学研のオンライン学習塾「学研オンエア」塾長の山下彰洋先生が登壇し、進路支援セミナーを講演しました。

講義をする先生

自身の塾講師を目指すきっかけや理系進学の経験を交えつつ、自分が将来絶対叶えたいことのきっかけとなる、ワクワクする気持ち=“エンジン”を持つことや、最終的なゴールから考える“逆算思考”の大切さをお話してくれました。

参加者の学びの様子を一部ご紹介。講義スライドの一部を公開していますので、ぜひご覧ください!

講義スライド

講義スライド

講義スライド

講義スライド

講義スライド

講義スライド

実験でよくわかる!水素エネルギーとスターリングエンジンのしくみ

理系分野のワクワクドキドキを体験するには、百聞は一見に如かず!女性エンジニアたちとグループになって、水素エネルギーを活用しロケットを飛ばす実験と、温度差を利用して動かすスターリングエンジンの実験工作を行いました。

実験の説明

まずはじめに、実験工作体験の演出・進行を担当された小島俊介先生から、体験に向けた導入がありました。小島先生は、学研などで子ども向けの教材やワークショップを数多く手がける、宇宙や工作に関する教育コンテンツづくりのプロフェッショナルです。

まずは、車の燃料として使われるガソリンや電気、水素といったさまざまなエネルギーの種類、それらに使われる地球の資源、温度差からエネルギーが生まれる仕組みなどを学んだあと、日頃から「自動車・エネルギー・環境」について考え、開発に取り組んでいる女性エンジニアたちと一緒に、実験工作に取り組みました。

水素ロケット実験

水素ロケット実験では、水の電気分解の仕組みを利用し、ロケットを打ち上げます。
手回し発電機で水を電気分解し、水素と酸素に分けます。これらの混合ガスを溜めて点火すると爆発してロケットが打ち上がるという仕組みです。
簡単に何度でも実験ができるので、まずはエンジニアの方々がお手本として実践。続けて、中学生たちがそれぞれ1人ずつ打ち上げ実験に挑みました。

中学生の水素ロケット実験

手回し発電機を回して電気分解をします!

中学生の水素ロケット実験

グループになって、1人ずつ回します

中学生の水素ロケット実験

カウントダウンで水素ロケットを飛ばすと大きな拍手と歓声が!

スターリングエンジン実験

続いては、スターリングエンジン。コップに熱湯を入れ蓋をすると、熱湯の蒸気が上部のエンジンの内部の空気の一部を温め、エンジン内の空気の温度差によってピストンが動き出す仕組みです。
エンジニアたちの事前練習では1度も成功できなかったというほど難しい実験でしたが、当日は多くの参加者が成功!

中学生のスターリングエンジン実験工作

キットを開けて工作スタート

スターリングエンジン実験工作

ピストンが上下に動き出しビニールの輪がふわふわと形を変えます

スターリングエンジン実験工作する中学生と女性エンジニア

難易度の高いスターリングエンジンの実験、成功すると思わずみんな笑顔に!

疑問と悩みを解消!女性エンジニアとトークカフェ&保護者の相談会

最後は、女性エンジニアの皆さんと、お菓子食べつつ理系のお仕事の話や学校の勉強の話などを楽しく語り合うトークカフェを実施!
保護者の皆さんは、各自動車メーカーの人事担当者たちと、将来の進学や理系のキャリアについての座談会を行いました。

中学生と女性エンジニアのトークカフェ

中学生と女性エンジニアのトークの様子

苦手な教科の勉強法を女性エンジニアの方に聞いたり、部活動の話に花を咲かせたり和気藹々とした様子の中学生。

「やりたいことが思いつかない時はどうしたらいい?」という質問には、

「苦手意識が無いなら理系に進むのがおすすめ、その方が職業選択の数が増えるよ」「理系なら事務的な文系色のある職業も就きやすいけど、その逆は難しいんだよね」

と実例も交えながら、女性エンジニアの皆さんが丁寧に教えてくれました。

保護者と各自動車メーカー人事担当の座談会

中学生進路イベントで座談会をする保護者

保護者の座談会では、親目線で、将来の進学キャリア、子どもへのサポート方法などの質問が多数。

「娘は英語が苦手科目なのですが、業務内で英語のやり取りはありますか?」

という保護者からの質問に対し、人事担当者は

「部品など一部は海外のメーカーや工場とやり取りをしているため、英語でメールを打ったりしています。でもどの方も社会人になってから英語を学び始めた方ばかりなので、心配しすぎることはありません」
とお話されていました。

女性エンジニアと中学生のグループトーク

エンジニアの皆さんは自己紹介シートを見せながら、ご自身の仕事内容を教えてくれました

女性エンジニアと中学生のグループトーク

何の部活動に入っているかで話が盛り上がるグループも!

女性エンジニアと中学生のグループトーク

興味津々の質問に、エンジニアの皆さんがやさしく答えてくれました

女性エンジニアと中学生のグループトーク

エンジニアのお姉さんたちとのおしゃべりで、知らなかった世界がどんどん広がります

保護者の座談会

保護者の皆さんも本音トーク、具体的な相談も!

あなたの“推しモビリティ”はどの車?Japan Mobility Show連動企画の「モビリティフォト部」も実施

イベント内ではJapan Mobility Showとの連動企画で、展示された車から自分の“推しモビリティ”の1枚を投稿して豪華賞品をゲットできる特別企画も開催しました。

Japan Mobility Showで車を撮る中学生

展示会場をまわって、ひとめぼれした車の写真を撮影!

Japan Mobility Showで車を撮る中学生

次々と興味をひかれたものを写真に撮っていきます

Japan Mobility Showで車を撮る中学生

お気に入りの一台が見つかって笑顔満点です!

Japan Mobility Showで車を撮る中学生

ベストな“推しモビリティ”の写真を投稿して…

景品

豪華プレゼントのうちから

景品を持つ中学生

景品をゲット!

参加者が投稿してくれた写真はコチラ!

多くの中学生が自身イチ押しの”推しモビリティ”を投稿してくれました。本記事では、その中から一部を紹介!

モビリティフォト投稿写真

モビリティフォト投稿車写真

モビリティフォト投稿車写真

モビリティフォト投稿車写真

モビリティフォト投稿車写真

モビリティフォト投稿車写真

未来を描くきっかけがここに!理系の世界を身近に感じた1日

自動車業界で活躍する女性エンジニアたちとの出会いや、科学の面白さを体感できる実験、そして進路を考えるヒントが詰まったセミナーなど、盛りだくさんの内容でお届けした本イベント。参加者の表情からは、「理系ってなんだか難しそう…」というイメージが、「ちょっと楽しそうかも!」という前向きな気持ちへと変わっていった様子が伝わってきました。

今回の経験が、一人ひとりの“エンジン”となって、将来の進路を考えるきっかけになれば嬉しく思います。主催企業の皆さまのご協力のもと、キッズネットは本企画の運営を通じて、子どもたちの学びと出会いをこれからも応援していきます。

文・編集/高須賀里緒菜(キッズネット) 撮影/布川航太

イベント当日のアーカイブ動画はコチラから!

キッズネット編集部

キッズネット編集部

キッズネット編集部

「キッズネット」は、小・中学生たちに楽しくインターネットを体験してもらうことを目的に1996年4月にスタートした教育コンテンツポータルサイトです。「学習」「科学」など学研の子ども向け雑誌や書籍制作のノウハウを活かし、朝日小学生新聞、朝日新聞社が運営するメディアと連携しながら、子どもたちをはじめ、子育てや教育に関わるすべての人を対象に、時勢に応じた“あたらしい学び”や有益な情報を発信していきます。

PAGETOP