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化石からどこまで分かる?恐竜・古生物 復元例を紹介 現実世界によみがえるARアプリも

化石からどこまで分かる?恐竜・古生物 復元例を紹介 現実世界によみがえるARアプリも

恐竜に代表されるような大昔の生物たちは「古生物」と呼ばれます。人類があらわれるはるか前から、無数の古生物が誕生しては滅んでいったと考えられています。誰も見たことがない古生物ですが、じつは数少ない手がかりである化石を観察したり現在の動物と比べたりして、かなりのことがわかるのです。時を超えて、古生物の姿をよみがえらせる作業とはどんなものか。化石の注目点や復元例、古生物を現実世界に復活させるような体験を楽しめるアプリなどを紹介します。



化石からわかる古生物の姿や暮らし

化石には、大きく3種類あります。生物の骨や歯といった「体化石」、生物の足跡やウンチなどの生活の跡である「生痕化石」、生物の表面の凸凹や輪郭が写し取られている「印象化石」です。
これらの化石をよく調べることで、元の古生物の体つき、走り方やそのスピード、どんな環境に住んで何を食べていたか、群れをつくっていたかなどを想像することができます。

たとえば、恐竜の中でも最も有名なティラノサウルスは、鋭く尖った歯が、ずらりと並んでいます。その歯にはステーキナイフのようなギザギザがあり、かんだものをかみ切りやすい仕組みです。そして爬虫類なので、歯が折れるなどしてもすぐに次の歯が生えてきます。実際に歯の化石の根本には、その下にひかえていた次の歯の跡も。こういった要素を積み重ねることで「肉食」だったと言えるのです。

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ティラノサウルスの頭部と歯の化石のレプリカの写真
ティラノサウルスの頭部と歯の化石のレプリカ

次に、いくつかの古生物の化石と、復元例を見てみましょう。

アンモナイト:生き残っている親戚を参考に

殻の巻き方が平面的なアンモナイトの化石の写真
殻の巻き方が平面的なアンモナイトの化石
アンモナイトの復元図
アンモナイトの復元図

約4億2000万年前に誕生した、巻貝のような見た目のアンモナイト。そのうち、殻の巻き方が平面的ではなく、らせん状に立体的にほどけたようなものは「異常巻きアンモナイト」とよばれ、日本で見つかったニッポニテスも有名です。「異常巻き」という名前ですが、その巻き方は規則的であることがわかっています。
アンモナイトの化石は殻の部分だけで、本当の体の部分まで化石として残ったものは見つかっていません。復元図では、アンモナイトの遠い親戚のようなオウムガイや、現在まで生き残っているタコ、イカなどを参考にして体部分がイメージされています。アンモナイトは殻の強度を上げることで生き残ろうとし、タコやイカは殻を捨ててスピードで敵から逃げ切るような生き残り戦術を取ったと考えられるといいます。

殻がらせん状にほどけたような異常巻きアンモナイトの化石の写真
殻がらせん状にほどけたような異常巻きアンモナイトの化石
異常巻きアンモナイトのニッポニテスの復元図
異常巻きアンモナイトのニッポニテスの復元図

ディメトロドン:特徴的な背中の帆に残る謎

ディメトロドンの頭部の化石のレプリカの写真
ディメトロドンの頭部の化石のレプリカ
ディメトロドンの復元図
ディメトロドンの復元図

恐竜が誕生するよりも昔、約2億9500万年前から2億7000万年前にいた、背中に帆のような体を持ったディメトロドン。長いものと短いものの2種類の歯を持ち、効率よく獲物の肉を食べられました。また顔の骨、特に目の部分の骨からもわかることがあります。目玉を覆うようにあった骨の形や大きさから、一部のディメトロドンは黒目の部分が大きく、光をたくさん採り入れられる目の構造でした。つまり夜行性だったのではないかと考えることができるのです。
一方で背中の帆については、体温調節のため、敵をおどすため、異性へのアピールのためなどいくつかの説があり、まだ謎として残ったままです。

スミロドン:大きな牙よりパンチで攻撃?

スミロドンの頭部と牙の化石のレプリカの写真
スミロドンの頭部と牙の化石のレプリカ
スミロドンの復元図
スミロドンの復元図

約250万年前から1万年前の南北アメリカ大陸にいた「スミロドン」。「サーベルタイガー」ともよばれる、この特徴的な大きな2本の牙に注目してみます。
スミロドンは、大きな牙を武器として獲物にくらいつくように狩りをした……というわけではなさそうだというのです。この牙は厚みが少なく、獲物の骨などに当たると折れてしまう恐れがあります。ライオンの仲間になる哺乳類なので、折れた牙は生えかわらず、獲物と戦えなくなるのは不都合が多すぎます。じつはスミロドンは、前足が大きく発達していて、おもな攻撃方法は前足によるパンチでした。牙は最後のとどめで使ったと考えられます。
復元図では、前足での攻撃や、ライオンのような見た目が意識されています。

古生物の最新情報たっぷり!アプリ「ロストアニマルプラネット」

誰も見たことがないものを想像する

古生物の姿を考えることは、誰も見たことがないものを想像する難しさと楽しさがあります。8月に東京・JR秋葉原駅構内のバーチャル技術体験施設「XR BASE」で開かれたイベントでは、古生物学者の芝原暁彦さんと一緒に、お友だちが古生物の復元図を描くことに挑戦しました。

芝原暁彦さんの化石の解説を聞く子どもたちの写真
みんなは、芝原さん(右端)の化石の解説に笑顔で耳を傾けていました。
異常巻きアンモナイトの復元図に挑戦する子どもたちの写真
みんなで異常巻きアンモナイトの復元図を描いてみました。

まずみんなを迎えたのは、古生物の化石100種以上です。たとえば博物館へ行っても眺めることしかできないようなものも、実際に手に取って観察。たくさんの化石について、芝原さんが特徴などを解説してくれ、古生物の姿や暮らしに想像を膨らませました。
続いて、みんなでアンモナイトの1種であるニッポニテスの復元図に挑みました。特に、化石として残っていない体の部分をどう描くかがポイント。芝原さんから、今でも生き残っている親戚がタコ、イカであるというヒントをもらいながら描きました。

ARで復元されたデイノニクスが目の前にいるよう見えるアプリ画面の写真
アプリを使ってARで復元されたデイノニクスは、本当に目の前にいるようです。

イベントの後半では、AR(拡張現実)技術で復元された古生物がスマホの中にあらわれるアプリを体験しました。異常巻きアンモナイトのニッポニテスを見て、自作の復元図と答え合わせ。ARで復元されたニッポニテスは、スマホ画面を通じて、まさに目の前にいるかのよう。近づいたり離れたり、360度どこからでも自由に観察できました。
ほかにも、同じようにエラスモサウルス、デイノニクスもARで復活させました。いきいきと動く古生物の姿に、みんな目をキラキラさせ、「そこにいる!」「リアル!」などと驚きと興奮の声を上げていました。
芝原さんは「古生物の本当の姿はだれにもわかりません。現在考えられているイメージ通りかもしれないし、まったく違うかもしれません。本当の姿に迫るために、みんなの力を貸してほしい」と、新しい復元イメージにつながるような自由な想像力の大切さを伝えていました。

リアルな古生物が想像力を刺激!アプリ「ロストアニマルプラネット」

現実世界に古生物が復活! ARアプリでコレクション



目の前に、絶滅した古生物がよみがえったかのような体験をできるアプリが「ロストアニマルプラネット」です。スマホやタブレットのカメラ機能を使って、現実世界の風景の中に、最新の研究成果に基づいたリアルな古生物の姿が復活されます。
インストールしたスマホをかざして化石を探索・発掘、恐竜などをARで復活させると、その古生物はスマホ画面内の現実風景の中で走ったり飛んだりほえたりと、生きているように動きます。
現在30種類以上の古生物を復活できて、一度復活に成功した古生物は、アプリ内にコレクション。恐竜や古生物を楽しく学べる最新ツールです。ぜひ、みんなも「ロストアニマルプラネット」を夏休みの自由研究や日々の学習に役立ててみてください!

基本の遊び方

アプリの基本の遊び方を説明した図解

①化石を発掘する
いつでもどこでも楽しめる化石発掘ミニゲーム「発掘チャレンジ」と、特定のエリアで発掘できる「フィールド発掘」で化石を集める。

②古生物を復活させる
必要な化石がそろった古生物を復活させる。

③図鑑に登録して鑑賞・コレクション
復活させた古生物は図鑑に登録して、生息地などの基本データを見たり、拡大縮小したりして鑑賞する。

古生物ARアプリ「ロストアニマルプラネット」の詳しい情報はこちら

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