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「地球防衛隊SDGs」第73、74話解説編「まだらなSDGsの現状」

「地球防衛隊SDGs」第73、74話解説編「まだらなSDGsの現状」

最近「SDGs」という言葉をよく目にするようになったよね。
学校で習った人もいるはず。
ちょっとむずかしそうだけど、学習まんが「地球防衛隊SDGs」で楽しく学んじゃおう。
今回は、まだらなSDGsの現状について解説するよ。

まんが地球防衛隊SDGs第73話の冒頭の1コマ

「SDGsの世界の成績」をテーマにしたまんが第73話第74話はコチラ!

目標ごと、地域ごとに見ると分かるまだらな現状

地球防衛隊の空の顔イラスト

ねえ、スモール。世界のSDGsの成績は、いまのところ「赤点」状態なんだね。

地球防衛隊のスモールのイラスト

そうだね。2030年の達成を目指しているけど、国連の報告書によると、設定してある169個のターゲットのうち、2015年からの達成具合が評価できる139個で「停滞している」ものが17%、「後退している」ものが18%あるからね。

まんが地球防衛隊SDGs第73話の1コマ

でも目標ごとや、取り組んでいる国・地域ごとに差もあるから、全体の状況を理解することと合わせて、それぞれを細かく見ることも大切だろうね。

地球防衛隊の空の顔イラスト

例えば、目標ごとだと、どんな差があるの? さすがに、まったく進んでない目標とかはないよね。

地球防衛隊のスモールのイラスト
スモール

目標1「貧困をなくそう」、5「ジェンダー平等を実現しよう」、6「安全な水とトイレを世界中に」、16「平和と公正をすべての人に」のためのターゲットは36個あるけれど、残念ながら、ひとつも「軌道に乗っている」と評価されていない。2「飢餓をゼロに」、8「働きがいも経済成長も」、14「海の豊かさを守ろう」のためのターゲットは、「後退している」との評価が一番多かった。

地球防衛隊の空の顔イラスト

そうなんだ…。もちろん順調に進んでいるものもあるんだよね?

地球防衛隊のスモールのイラスト

目標5「ジェンダー平等を実現しよう」、7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」、13「気候変動に具体的な対策を」のためのターゲットは19個あるけれど、「停滞・後退している」と評価されたターゲットはない。少しずつかもしれないけれど、世界中で目標達成へ向けて前進しているようだね。

地球防衛隊の空の顔イラスト

よかった。じゃあ、国や地域での違いはどうなの?

地球防衛隊のスモールのイラスト

国連の報告書では、「サハラ砂漠より南側のアフリカ地域」といった地域、アフリカやアジアに多い「後発開発途上国」といったグループについての現状や課題が書かれている部分も多い。
例えば、サハラ砂漠より南側のアフリカ地域は課題が多い地域のひとつ。世界で飢餓に直面している人が12人に1人程度に減ってきているのに対して、この地域では5人に1人程度に増えてきている(目標2「飢餓をゼロに」)。5歳未満の子ども死亡率(2023年)は、世界で1000人の出生あたり37人なのに対して、この地域は69人もいて、他の死亡率が低い国と比べると18倍も多い(5「すべての人に健康と福祉を」)。

地球防衛隊の空の顔イラスト

世界全体では順調に見えても、ある地域にしぼって見ると後退していることもあるのかぁ。

まんが地球防衛隊SDGs第73話の1コマ
地球防衛隊のスモールのイラスト

でも、この地域も悪い点ばかりではない。世界で女性の管理職の割合が30%なのに対し、この地域では40%を超えていて世界をリードしている(7「ジェンダー平等を実現しよう」)。

地球防衛隊の空の顔イラスト

7「ジェンダー平等を実現しよう」は、日本が課題にしている分野だったような。。。見習わなきゃ。

地球防衛隊のスモールのイラスト

ほかにも地域によって、課題の内容に違いがあることもある。例えば、人身取引は世界中で増えてしまっているんだけど、ヨーロッパと北アメリカでは大人の被害者が多くて、中央アメリカやアフリカでは子どもの被害者が多い(16「平和と公正をすべての人に」)。

地球防衛隊の空の顔イラスト

同じ「後退」の評価だったとしても、その原因や影響は同じではないってことだね。

地球防衛隊のスモールのイラスト

うん、うまくいっているところ、うまくいっていないところでお互いに協力できれば、もっとスムーズに取り組めることもありそうだよね。

忘れがちだけど、そのためには、どの国・地域の、どの目標・ターゲットが、どういう現状にあるかの調査とそのデータが大事なんだよ。

地球防衛隊の空の顔イラスト

あ、そうか。評価とか、具体的な取り組みが大事だなとは思うけど、そこは考えたことなかったよ。世界中を調査するって、すごく大変そうだね。

地球防衛隊のスモールのイラスト

手間も、時間も、お金もかかるからね。ターゲットの評価に使う指標はおよそ230個あって、世界中のデータがそろっているかどうかは指標によって差がある。それでも、これまでにすべての指標で国際基準の調査方法を定めるなど、データを充実させてきているから、このまま進められるとよいね。

イラスト/奈良裕己
監修/佐藤寛

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