あいづやいち【会津八一】 (1881〜1956)大正・昭和時代の歌人・書家・東洋美術史(びじゅつし)家。新潟(にいがた)市に生まれる。古典的(こてんてき)(古いおもむきをそなえていること)で清新(せいしん)な短歌をよみ,とくに奈良(なら)の風光と美術(びじゅつ)をよんだ歌は,世に愛唱(あいしょう)されている。書道にもすぐれ,独自(どくじ)の書を確立(かくりつ)した。歌集に『南京新唱(なんきょうしんしょう)』『鹿鳴集(ろくめいしゅう)』などがある。秋艸道人(しゅうそうどうじん)と号した。◇「かすがのにおしてるつきのほがらかに あきのゆふ(う)べとなりにけるかも」(奈良(なら)・春日野(かすがの)の秋をうたった歌)